【TOEFL初心者向け勉強法はこれだ!】参考書や独学方法、基本情報まとめ

「TOEFLを受けてみたいけど、そもそもどうやって勉強したかわからない!」というお悩みはありませんか。この記事では、そんなTOEFL初心者の方のために、まず取り掛かっていただきたい勉強法をご紹介します。

さらに初心者向けの参考書、申し込み法など基本情報もまとめております。この記事を最後まで読んでTOEFLの基礎知識や勉強法を理解したら、さっそく勉強を開始しましょう!

TOEFLってどんな試験?

まずは、そもそもTOEFLがどんな試験なのか、ご説明します。

TOEFLの概要や特徴

TOEFL®テストは、正式名称を「Test of English as a Foreign Language」と言います。英語を母国語としない人々向けの試験ということですね。

世界最大の教育測定機関ETSが開発し、世界中で3500万人以上が受験した実績があるそうです。 英語圏の大学・大学院を目指す人の力量を図るためのもので、トピックもアカデミックなものが多いことが特徴です。

Reading, Listening, Speaking, Writingの4セクションがあり、4技能が総合的に試されます。 ちなみにTOEFLは2種類あるのですが、日本で一般的にTOEFLといえばTOEFL iBTテストです。iBTはInternet-Based Testing、つまり試験はインターネット上で行われます。

TOEFLの難易度

TOEFLは各セクション30点満点、全体で120点満点。2019年TOEFLの日本人平均点は72点です。 この点数は、英検なら準1級~1級、TOEICなら780点、CEFRならB2レベルとなります。国際標準規格CEFRのB2レベルは「社会生活での幅広い話題について、複雑な文章でも主要な部分を理解できる。ネイティブと自然な会話ができ、明確かつ詳細に自分の意見を表現できる。」と定められています。 TOEFL平均72点でも、とてもレベルが高いことがわかりますね。目標点は目指す大学などによって異なりますが、初心者はひとまずこの平均点を目指してみてもよいでしょう。

TOEFLのセクション別問題構成

「TOEICは900点をとっているから、TOEFL平均点以上はとれる」と簡単に考えるわけにはいきません。各試験にはそれぞれ特色があり、その試験がどのような問題が出されるかを把握し慣れておくことが、試験突破のカギとなるからです。 以下、4セクションごとの問題構成をご紹介します。

●READING(54-72分) アカデミックなトピックが中心の長文読解問題(1パッセージ約700語) 問題数:3または4パッセージ 設問数:各10問

●LISTENING(41-57分 ) 「講義」と「会話」の2種類 【講義】 アカデミックなトピックが中心 問題数:3または4題 設問数:各6問 【会話】 フランクな会話が中心 問題数:2または3題 設問数:各5問

●SPEAKING(17分) マイクに向かって回答 【Independent task】 1問 身近なトピックについて意見を述べる 準備15秒 解答45秒 【Integrated tasks】 3問 読んだり聞いたりした内容を要約 (1)Read+Listen→Speak 2問   準備30秒 解答60秒 (2)Listen→Speak 1問 準備20秒 解答60秒

●WRITING(50分) タイピングで回答 【Integrated task】 20分 読んで聞いた内容を要約してエッセイ形式で書く (150~225 words) 【Independent task】 30分 設問に対する自分の意見を書く (300 words以上) 試験時間:計約3時間

TOEFL初心者向け!セクション別対策法は?

TOEFL初心者向け!セクション別対策法は?

TOEFLには決まった型がありますので、それに沿った勉強をするのが一番の近道です。それでは、TOEFL初心者におすすめの勉強法を、セクション別にご紹介します。

TOEFLリーディングの初心者向け勉強法

TOEFLリーデイングにおいて重要なのは、語彙力を高めることです。と言いますのも、TOEFLは自然科学、芸術などのアカデミックなトピックが出題されるため、必然的にそれに関連した語が頻出するからです。

TOEFL初心者には、分からない語だらけで初めからつまずく原因となる可能性があります。まずは単語帳で関連語の暗記、さらに出題される背景知識も一緒にイメージを掴んでおきましょう。 専門的で難解な文章ですので、付け焼刃のテクニックでは通用しづらいです。

正攻法で、まずは一文一文精読しながら分からない文章をつぶしていきます。また、学校の試験で出されるような構成のしっかりした文章が出題されますので、パラグラフリーディングで要点を掴みながら読む練習をすると良いでしょう。

TOEFLリスニングの初心者向け勉強法

TOEFLリスニングの音声は、ナチュラルなネイティブの会話となります。また、1回しか放送されません。初心者は、まずは正確な発音を習得する必要があります。発音に特化した参考書などで、正しい英語耳を作りましょう。

「講義」はアカデミックで専門的な内容となりますので、そこで頻出される単語の発音も確認しておくとよいでしょう。 並行して、とにかくネイティブの音声に慣れるよう、普段からたくさんの英文を聞くようにします。

一文一文が長いですので、シャドーイングなどをしながら、頭の中で要点を掴む訓練をしましょう。 また、リスニングはメモをとることが許されています。必要な個所のみを要領よくメモにとれるよう、練習しておくことも重要です。

TOEFLスピーキングの初心者向け勉強法

TOEFLスピーキング対策は、独学ではなかなか難しいかもしれません。一番は、オンライン英会話などを利用して、実際に話すことです。自分の意見をその場で考えて述べ、それに対してのフィードバッグを受けることを繰り返し、頭の回転に慣れていくようにします。

独学での勉強法としては、やはりTOEFL特有の型に沿って練習することです。どのような質問をされてどのように答えるか、ある程度は決まっていますので、それをもとに自分の考えをまとめる癖をつけましょう。 またTOEFLスピーキングは、流暢さを重視されますので、とにかく話し続けることが必要です。

接続詞などの決まった表現、短い定型文などをまずは覚え、自然に出てくるまで何度もスピーキング練習をしましょう。

TOEFLライティングの初心者向け勉強法

TOEFLライティングの基本は、決まった型を覚え、その型の中に自分の文章を当てはめる訓練をすることです。最初は結論、次に根拠、最後にまとめと、理論づいた構成を身につけておくと、本番で悩まず書き始められますし、わかりやすい文章となります。

また、自分の意見をまとめられるよう、出題されやすいトピックに慣れておくことも重要です。 また、長文を決められた時間内に打つ、タイピング力も必要となります。 ただしやはり一番は、実際に英作文を添削してもらうサービスを活用することでしょう。

TOEFL初心者におすすめなのはどんな参考書?

TOEFL初心者におすすめなのはどんな参考書?

TOEFLの参考書はたくさんありますので、どれを選ぶか迷ってしまうかもしれません。初心者向けのものを選ぶことが、TOEFL攻略の近道となります。

まずは外せないTOEFL公式問題集

最初にゲットすべきは、公式問題集です。TOEFL独自の問題構成や頻出のトピックなど、全体の概要を掴むことができます。また、まずは解いてみることで自分のレベルを知るきっかけにもなります。

TOEFL初心者レベル向けの参考書

上級者レベルのものをいきなり始めても、挫折してしまう可能性が高まるだけです。一歩一歩着実に力をつけるのが、結局は近道。初心者は、初心者レベルと銘打っている参考書を使いましょう。

すべての基本!TOEFL用単語帳

TOEFLの特色としては、自然科学、歴史など、アカデミックなトピックが出題されるということです。通常は目にしないような単語も頻出します。ですので、もし文法がわからなくても、専門的な単語や表現が出ているだけで、何の話をしているか見当がつきます。TOEFL専用の単語集を1冊購入し、何度も読み込みましょう。

さっそくTOEFLを受験しよう!

勉強する準備が整ったら、ひとまずTOEFLの申し込みをしてしまいましょう。試験当日から逆算して、勉強スケジュールを立てていくのが常套です。

TOEFL初心者向け学習スケジュール

まず対策すべきは、語彙力強化です。

TOEFLに頻出するアカデミックな語句を覚え、トピックに慣れることがすべての始まりとなります。また、リーディングとスピーキングセクションでも音声を聞くことがあるので、リスニング対策も基本です。 日本人はインプット(リーディングとリスニング)の勉強には慣れていますので、これらの対策を重視すると点数があがりやすくなります。

アウトプット(スピーキングとライティング)は短期間ではなかなか身に付きませんので、初心者は後半からの対策でよいでしょう。

≪初心者おすすめ勉強スケジュール≫

・まずはTOEFL公式問題集で今のレベルを確認
・目標の大学に必要な点との差を確認
・単語帳などで語彙力強化対策、リスニング対策を開始する
・問題集でリーディング、リスニング問題を解いていく
・勉強期間後半から、スピーキングとライティング対策を追加する

TOEFL申し込み方法

受験申込は、ETSアカウントを作成しアカウント上で行う方法、電話、郵送の3通りがあります。規定の身分証明書(パスポート、もしくはLetter of identify+運転免許証やマイナンバーカード)が必須となりますので、早めに準備しておきましょう。

受験料はUS$245。試験は年40回ほどあり、各地域で試験会場がありますので、申込時に選択することになります。 一斉受験ではなく、個人個人で進める形になりますので、「他の人のスピーキングの声が気になって集中できない!」という事態が起こる可能性があります。

早めに会場に向かうか、もしくは自宅受験を選択するのもひとつの手です。自宅受験は通常と試験内容は変わりません。自宅での受験環境が必要ですので、よく確認をしましょう。

【TOEFL初心者向け勉強法はこれだ!】参考書や基本情報のまとめ

TOEFLを受けようと決めたら、まずは公式問題集でレベルをチェックし、自分に合った参考書を見つけましょう。 受験には身分証明書が必要ですので、早めに準備することも忘れずに。今回の記事の勉強法をお試しいただきながら、計画的な勉強・初受験をしてくださいね。

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