IELTS 4.0の難易度レベルは?スコアアップ法や対策まとめ

IELTS 4.0と聞いたときどれくらいの難しさかわかりますか?英語の試験は色々ありますが、IELTSというのは、日本ではあまり馴染みがないかもしれません。 しかし実は、世界中で受けられている、とても有名な試験なのです。

そのなかでも、特にIELTS 4.0というスコアは、どのようなレベルで、どんな意味を持つのでしょうか。 IELTS 4.0のレベル感、難易度、どんなことができるかなどのほか、IELTS 4.0からスコアアップするための勉強法などを紹介していきます。

IELTSってどんな試験?

IELTSは、主にイギリスやオーストラリアなどの英語圏の大学や大学院への入学、企業への転職、移住などの際に必要になる、英語力を証明するための試験です。 世界各国1万以上の機関に採用されており、年間300万人以上が受験している、世界的に有名な英語試験です。

IELTS4.0と他試験との難易度比較

英語試験といえば、日本ではTOEICやTOEFL、英検が有名です。 IELTSとほかの英語試験との違い、それぞれのスコア換算などを見ていきましょう。まずは下記のスコア換算表でIELTS 4.0が他の試験でどれくらいの点数なのかを確認しましょう。

CEFR IELTS TOEFL iBT TOEFL ITP TOEIC L&R 英検
C2 8.5-9.0 該当なし 該当なし 該当なし 該当なし
C1 7.0-8.0 95-120 627-677 945-990 英検1級
B2 5.5-6.5 72-94 543-626 785-940 準1級~1級
B1 4.0-5.0 42-71 460-562 550-780 2級~準1級
A2 該当なし 該当なし 337-459 225-545 準2級~2級
A1 該当なし 該当なし 該当なし 120-220 3級~準2級

IELTSとTOEICとの違い・スコア換算

TOEICは、主にビジネスの現場における英語力を測るテストです。使用されているのは主に日本と韓国です。英語圏への留学や就職が目的のIELTSと違い、TOEICは日本国内での大学入試、企業就職、昇進などで力を発揮します。

上記のスコア換算表を見ていただくとわかりますが、TOEICの満点はIELTSの最高スコアに及ばず、、つまりTOEICよりIELTSの方が難易度が高いことがわかります。

IELTSとTOEFLとの違い・スコア換算

IELTSとTOEFLは、海外への留学に使われるという点では同じですが、試験主催する機関に違いがあります。 IELTSはイギリスのブリティッシュ・カウンシルとケンブリッジ大学の共同運営、TOEFLはアメリカのETSという団体が運営しています。

そのため、IELTSはイギリスの方式が採用されており発音もイギリス英語、TOEFLはアメリカほ方式が採用されアメリカ英語の発音となります。 イギリス圏への留学ならIELTS、アメリカ圏ならTOEFLを受験するのが確実といえるでしょう。

スコア換算ではTOEFL満点よりIELTSの方が難易度が高いことがわかりますが、IELTS8.5~9.0のスコアを留学時の項目として挙げる大学や大学院は基本的にありませんので、留学したい国で決めるとよいでしょう。

IELTSと英検との違い・スコア換算

英検は日本国内で効力を発揮する試験で、主に学生が受験します。入学試験、単位認定などの目的で使われます。

スコア換算表を見ていただくとわかりますが、

IELTS8.5-9.0⇒英検該当なし
IELTS7.0-8.0⇒英検1級
IELTS5.5-6.5⇒英検準1級~1級
IELTS4.0-5.0⇒英検2級~準1級

大学中級レベルで難易度の高い英検準1級でさえ、IELTSでは低めのスコア換算となっています。IELTSの難易度の高さがわかります。 各英語試験の違いやスコア換算の詳細は、こちらの記事もご確認ください。

IELTS 4.0の難易度レベルはどのくらい?

IELTS 4.0の難易度はどのくらい?

IELTSは、ほかの主な英語試験に比べて難易度が高い試験です。 そのなかでもIELTS 4.0は TOEIC550(平均618) TOEFL42(日本人平均72) 英検2級(高校卒業レベル) 相当のレベルであるといえます。 ほかの試験と比べても、IELTS 4.0は難易度低めということになります。

IELTS 4.0とるのに必要な正解数

IELTS 4.0をとるには、各セクションで一定の数正解する必要があります。 IELTSの公式サイトで名言されていますので、各セクションごとに確認していきましょう。

ライティング4.0の難易度

ライティングはタスク1とタスク2の2つの課題があり、評価ポイントは「課題の達成度」「一貫性とまとまり」「語彙力」「文法知識と正確さ」の4つです。 タスク1とタスク2におけるIELTS 4.0の評価基準を合わせて、ざっくりまとめますとこのようになります。

  • 課題の達成度⇒課題に取り組もうとしているが不明瞭・不十分
  • 一貫性とまとまり⇒情報や意見は出されているが、不明瞭・不正確
  • 語彙力⇒基本的な語彙のみ使用できる。限定的。
  • 文法知識と正確さ⇒基本的な構文のみ使える。限定的。

リーディング4.0の難易度

リーディングは選択問題や文章補完問題などが40問出題され、1問1点として計算されます。 アカデミックリーディングでは40問中15問正解がバンドスコア5.0の基準とされています。

4.0についての記載はないのですが、10問以上正解しておきたいところです。 ジェネラルリーディングでは、40問中最低15問正解がバンドスコア4.0の基準となっています。

リスニング4.0の難易度

リスニングは、正誤問題が40問出題され、1問1点となります。 40問中16問正解がバンドスコア5.0の基準となっていますので、バンドスコア4.0は10問くらいの正解が目安ではと予想されます。 (リスニングはアカデミック・モジュール、ジェネラル・トレーニング・モジュール共通の問題です。)

スピーキング4.0の難易度

スピーキングは、試験官とのインタビュー形式で行われます。 評価ポイントは「流暢さと一貫性」、「語彙力」、「発音」、「文法力」、「正確さ」。 以下、IELTS 4.0相当の評価基準を簡単にまとめました。

  • 流暢さと一貫性⇒スピードが遅く言い直しが多い。文章をつなげても一貫性がない。
  • 語彙力⇒身近なテーマについては話せるが、そうでないテーマは難しい。言い換えができない。
  • 発音⇒発音は間違いが多く聞き取りもまだ困難。
  • 文法知識と正確さ⇒基本的な構文は使用できるが、複雑な構文は間違いが多い。

オーバーオール4.0の難易度

IELTS公式サイトにて、オーバーオール4.0のレベル感は次のように明記されています。

  • 限定的ユーザー 慣れた状況おいてのみ、基本的能力を発揮できる。 理解力、表現力の問題が頻繁にみられる。複雑な言語は使用できない。

基礎は身についているが、まだ応用レベルには達していないというレベル感です。

IELTS 4.0があれば何ができる?大学受験では?

IELTS 4.0で、大学入試や留学に有利になるのか、気になるところではないでしょうか。 IELTS 4.0は、日本国内の大学であれば、出願資格として認められたり、入試得点に換算されたりと、有利に使うことができます。 ただし海外の大学は、平均的に、IELTS 6.0が最低基準となっているので、IELTS 4.0で海外留学は難しいといえます。

IELTSを使った大学入試に関しては下記の記事がよく読まれています。

IELTS 4.0をとるため/スコアアップの勉強法は?

IELTS 4.0をとるための勉強法は?

レベルは高くないとはいえ、国内の入試で有利になる可能性があるIELTS 4.0。 英語初心者なら、まずは目指したいスコアです。 では、初心者からIELTS 4.0をとる勉強法を見ていきましょう。

まずは自分のレベルを把握する

IELTS対策は、まず現段階のレベルを知るところから始まります。 他試験を受けたことがあるなら、そのスコア換算が目安となります。

ただ、試験は問題形式に慣れているかどうかがスコアに大きく影響しますので、IELTS初心者は、実際の英語力より低いスコアになる可能性があります。 スコア換算はあくまで目安として捉えましょう。

まずは本番と同じ形式の問題集、または公式サイトにある無料で取り組めるサンプル問題を利用して、スコアを確認してみることをおすすめします。

IELTSの採点基準、採点方法について理解しよう

IELTSに限らずそれぞれのテストによって採点の基準や方法が違うものです。ですのでIELTSで4.0以上のスコアを取るにはその採点基準や次のレベルの基準などを知る必要があります。IELTSの採点基準や方法に関しては下記の記事に詳しく書きましたので合わせてごらんください。

IELTS 4.0をとるために必要な学習時間

ケンブリッジのデータによると、CEFRのあるレベルから次のレベルにあがるには、約200~300時間必要と言われています。 IELTS 4.0はCEFRではB1相当。 例えば英検ですと、準2級(高校中級程度)は1つ下のA2、3級(中学卒業程度)は2つ下のA1です。

もし現時点であなたがA2レベルなら200時間、A1レベルなら400時間の学習時間が必要ということになります。 もちろんこれは目安でしかありませんが、IELTS初心者なら多くの慣れる時間も含め、多くの時間が必要になるということです。

おおよそ必要な時間を把握したら、そこから逆算して勉強する計画を立てていきましょう。

IELTS勉強法全般に関しては下記の記事にも書いていますので合わせてごらんください。

リーディングの勉強法

IELTS 4.0未満ですと、まずは土台となる基礎をしっかり身につけたいレベルです。 中学、高校の教科書を持っていたら、まずは復習から始めましょう。 大人向けのやり直し参考書も、今はたくさん発売されています。 IELTS専用の単語集で、単語を覚えるのも基本です。

IELTSのリーディング対策に関しては下記に詳しい記事を書きましたので合わせてごらんください。

リスニングの勉強法

まずは発音を聞いて、しっかり何の単語か聞き取れるレベルを目指す必要があります。 発音に特化した参考書で、音の連結や脱落などに慣れるようにしましょう。 IELTSはイギリス英語ですので、イギリス発音のものを使うことに注意してください。

IELTSのリスニング対策に関しては下記に詳しい記事を書きましたので合わせてごらんください。

スピーキングの勉強法

スピーキングにおけるIELTS 4.0の到達基準は、まとめると「スピードは遅く間違いが多いが、限定的な話題で基本的な構文は使用できる」といったものです。 つまり、ゆっくりでもいいので、基本的な例文を話すことができればOKです。 まず、基礎的な中高の教科書、やり直し参考書などを読み、構文を声に出して使うことに慣れることから始めましょう。

IELTSのスピーキング対策に関しては下記に詳しい記事を書きましたので合わせてごらんください。

ライティングの勉強法

ライティングには、論理的に展開するための基本的な型が存在します。IELTS対策としては、その型に慣れることが重要です。 ライティングの教材を使って、型を覚えるようにしましょう。 ライティングにおけるIELTS 4.0の到達基準は、まとめると「不明瞭・不十分だが、限定的な話題で基本的な構文は使用できる」といったものです。 中高の教科書を使って、基本的な構文を使用できるように練習しましょう。

IELTSのライティング対策に関しては下記に詳しい記事を書きましたので合わせてごらんください。

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IELTS対策におすすめの教材・参考書

まず対策に使用必須なのが、公式問題集、もしくは本番同様の形式で作られている問題集です。 試験はそれぞれ特有の問題形式があり、それに慣れることが重要です。必ず本番同様の問題には目を通し、慣れておくようにしましょう。

IELTSに出題される特有の単語があり、それがわからないと何もわからない!ということにもなりかねませんので、IELTS専用の単語集も必須です。 また、セクション別の教材を購入する際は、自分のレベルに合ったものにすると、挫折せず力をつけていくことができます。

IELTS対策用の参考書に関しては下記の記事に詳しく書きましたので合わせてごらんください。

IELTS 4.0からスコアアップするための勉強法

IELTS 4.0からスコアアップするための勉強法

IELTS 4.0は高校卒業レベル相当ですので、これから留学や、英語を使って就職などを目指すのであれば、まだまだ通過点です。 IELTS 4.0をとったら、次は海外の大学留学に使える最低スコアであるIELTS 6.0を目指したいところです。 IELTS 4.0からIELTS 6.0までスコアアップするための勉強法を見ていきましょう。

IELTS 4.0からスコアアップするために必要な学習時間

先ほどと同じくケンブリッジのデータを参考に、IELTS 4.0からIELTS 6.0へスコアアップするために必要な学習時間を見ていきます。 IELTS 4.0はCEFRではB1相当。 IELTS 6.0は一つ上のB2相当です。 つまり、約200時間の学習時間が必要ということになります。 1日2時間とすると、3か月ほどかかります。

リーディングの勉強法

IELTS 6.0は、大学中級~上級程度のレベルです。まずは大学入試レベルの基礎を身につけることから始めましょう。 センター試験用のリーディング参考書などを使います。

基礎が身についたところで、IELTSに特化した対策を始めましょう。 リーディングは本番同様の問題形式を繰り返し解くことで、IELTS特有のアカデミックな問題に慣れていきます。 1文1文精読して、理解を深めていく勉強法は、遠回りにのように思えますが、実力をつけるのに避けては通れません。 単語暗記も引き続けて行いましょう。

リスニングの勉強法

引き続きしっかりイギリス英語特有の発音が聞き取れるようにしつつ、シャドーイングやディクテーションで力をつけていきましょう。 本番では、難しい問題は捨てて解ける問題のみに集中する潔さが重要になりますので、本番同様の練習をして、慣れておくことも大切です。

スピーキングの勉強法

引き続き、基本的な構文と答えの型を覚えながら、英語を口に出すことに慣れていきます。 IELTS 6.0ではさらなる流暢さが求められますので、途切れずに話続けられるよう、頭の中で何を話すかを即座にまとめる力が必要です。

スピーキングは伸ばすのが難しいセクションのため、リーディングやリスニングほど力を入れなくてもIELTS 6.0は達成できますが、対策をするなら、オンライン英会話などを使って実践的な練習を行う方が効果的にスコアアップできるでしょう。

ライティングの勉強法

引き続き、基本的な構文を覚え、決まった型のなかで使いこなせるようにする練習をしましょう。 IELTS 6.0では、徐々に複雑な構文も使用していく必要があります。リーディングの勉強中に、使える構文をストックしておくと便利です。 スピーキング同様、伸ばすのが難しいセクションですので、実際に添削が受けられるサービスを利用するのが一番です。

IELTS 4.0は通過点。勉強を続けスコアアップを目指そう

IELTS 4.0は、これから留学などを考えている方にとっては、まだまだ通過点のスコアです。 基礎を固めて、まずはIELTS 6.0に到達できるよう、対策を進めていきましょう。

IELTS 4.5や5.0に関する記事は下記にて執筆しましたので合わせてごらんください。

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