IELTSは国内外の就職・就活や転職に有利?外資系で目安となるスコアも解説

TOEFLとともに近年日本でも脚光を浴びている英語試験のIELTS。

TOEICが広く普及している日本で、TOEICの点数を取ることは半ば当たり前のようになってきましたが、IELTSのスコアを持っていると外資系企業や、より実践的な英語を使える人を望んでいる企業などでは有利に運ぶ場合があります。

TOEICやTOEFLと比較しながら、IELTSの就職活動での強みについてみていきたいと思います。新卒や第二新卒の方はぜひ今回の記事参考にしてみてください。

IELTSは就職活動に有利?

IELTSはもちろん就職活動に有利です。IELTSもTOEFL同様、リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの4つからなる総合的な英語力を測る試験であり、英語を必要とする企業ほどよく知っているはずです。

新卒の就職活動で外資系を目指す際などで、留学時に取得したIELTSのスコアがあればぜひ書いておきましょう。ちなみに留学から帰国したタイミングで受けるとハイスコアが出やすいと思いますので、就活前にトライしておきましょう。

また、IELTSを知らない企業には、他のTOEFLなど有名な英語資格とのスコア換算の目安を説明しながら、高い英語能力を持っていることをアピールすることのできる材料になります。

他の試験とのスコア換算の詳細を見てみたい方は下記の記事に詳細がありますのでご覧ください。

企業、業種によって就職時の語学試験に好みがある?

内定者に対してTOEIC800点を入社前までに要求した企業や、外務省が入省前までにTOEFL100点を要求したこともありました。

それぞれの企業で社内基準を設けているところもあるので、可能であれば色々な英語のスコアを持っていた方がどの業種にも対応することが出来るでしょう。

外資系企業ではIETLSやTOEFLで、TOEICを社内昇格試験とするような日系企業ではTOEICの点数でアピールしていくことができるかと思います。

ですのでIELTSとTOEIC両方をもって就活するのが王道です

IELTSは海外で就職する際の就労ビザにも必要!

IELTSは英国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドの就労ビザ取得の際に必要な英語の習熟度を証明することのできる試験でもあります。いわば、大使館お墨付きのテストですね。

IELTSはもともと英国の大学及び大学院留学のために使用されたテストですが、一部の英国ビザ申請にも使用することができるのです。英語が得意な人は、日本だけではなく海外にも目を向けて就職活動をされていると思います。

ビザ関連ではIELTS for UKVIに関して下記の記事にも詳しく書きましたのでご参照ください。

IELTSのスコアがあれば海外での就職にもチャンスが!

IELTSのスコアがあれば海外での就職にもチャンスが!

IELTSは世界で350万人超える人が受験、140カ国、合計10,000以上の機関が認定している英語試験であり、TOEICと比べると海外での認知度は圧倒的にIELTSの方が高いということが出来ます。

海外の企業へ直接レジュメを送ろうと考えている場合は、まず最低限ビザ取得に必要なスコアを持っているかを、そして就労に必要な語学力があるのかどうかを見ます。

また逆に、IELTSのライティングで高スコアを取ることが出来るようになってきた人は、レジュメに添えるカバーレターの書き方もうまくなり、レジュメまで目を通してもらえる確率も高くなるでしょう。

これら試験で高スコアを取るということはそれ自体が一つ大きな目標でありますが、英語力を押し上げるための訓練でもあり、自分の夢に近づくための一歩でもありますよね。

IELTSの履歴書の書き方は下記の記事で詳しく紹介しています。

就職・転職に有利になるIELTSのスコアはどれくらい?

就職・転職に有利になるIELTSのスコアは6.5点当たりからになると思います。TOEFLであれば80点くらいでしょうか。これは、英語圏の大学入学において必要最低限の英語力を持っているという証明になるからです。

もちろん、高いにこしたことはありませんので、可能であればTOEFL100点、IELTS7.0という大学院進学レベルまで取得できると非常に大きなアピール力を持ってくるでしょう。また特殊な例として一部の外資系ではかなり高い点数を求めてくることがあり、例えば筆者の私が新卒で入った会社はIELTS7.5取得が入社の条件でした。就活の際には入社の条件を必ず確認しましょう。

IELTSのスコアを生かせる仕事ってどんなことがある?

英語にかかわる仕事はもちろん、外資系企業、日系企業で海外支社を持つ企業、今後世界を相手にビジネスをしていこうという企業など様々な企業で生かすことができます。

また、意外に思われるかもしれませんが、学校の先生でもIELTSのスコアを生かすことができます。これまで日本で行われてきた英語教育は一人の先生がずっと説明しているのを40名近い生徒が聞き続けるというのが普通でした。しかしながら、最近ではリスニングやスピーキングも含めたより多角的な英語教育が行われるようになってきています。

そんな中、教える方の先生が、スピーキングもライティングも自信がありませんという状態ではなかなか子供たちにそういったことを教えるのは難しいかもしれませんよね。東京都ではある一定以上のIELTSやTOEFLのスコアを持っている人は第二次選考試験や実技が免除になっていることからもわかるように、日本にいて日本人相手の仕事をしていても、IELTSのスコアを生かした仕事はたくさんあるのです。

日系企業でも有利なの?

答えはもちろんYesです。日系企業でも、世界を相手にビジネスを展開している商社や、主な商い先が海外、主な仕入れ先が海外、子会社を海外に所有しているという企業はたくさんあります。

総合商社では数年おきに日本と海外赴任とを繰り返すような生活をする人も多く、英語力はあって当たり前という風潮もありますし、海外企業を買収して傘下に入れたような企業は、企業の基幹システム導入などグローバルでのプロジェクトであったり、海外子会社との連結決算業務などであったりと日本にいて日系企業でも日常的に英語が必要になることも多々あります。

より実務的な英語力を必要としている企業ほど、IELTSやTOEFLの点数を重視してみる傾向にあると思います。

【意外?】IELTSを使って新卒/第二新卒の方が就活する方法(外資系や海外就職を目指す場合)

IELTSを使った就職活動で最もポピュラーなのは当然このあとに紹介する専門のエージェントやサイトに登録することですが、学生の方には日本や海外の色々な場所でジョブフェアというものが行われていますので、積極的に参加してください。海外に行けない場合もオンラインで実施している場合もあります

「海外 ジョブフェア」「バイリンガル 就活」でなどで検索すると時期にもよりますが色々な候補のフェアが出てきます。

コロナがあけた際はあなたが海外留学を果たしたら、ぜひ現地や隣国のジョブフェアにも出向いてみてください。国際就職フェアに出てきている企業は本気でバイリンガル人材、国際経験のある人材を求めています。私はイギリスにいた際はイギリス意外にヨーロッパ各都市のジョブフェアに行きました。

あなたが名前も知らなかった企業が世界のトッププレーヤーということもあります。就活の際はぜひ知らない会社も就職先の候補として検討してください。

IELTS/TOEIC、就活や転職でどっちが有利?

IELTS/TOEICどっちが有利?

「IELTSとTOEIC、どちらが就活で有利ですか?」私が1000回くらい聞いた質問です(笑)。ここではどちらが就活で有利か、またTOEFLに関しても聞かれますのでどの試験が就職や転職に役立つかという視点でご説明したいと思います。

TOEICは就職・転職の際に知名度が抜群

TOEICの就職・転職市場における認知度は抜群で、また、人事制度の一部として社内昇格基準となる点数が示されている企業があるなど広く浸透している印象です。大体800点超える辺りから900点以上を持っていれば、英語のベースが出来ているという評価をもらうことが出来ると思います。

しかしながら、よく浸透しているだけに、TOEICは満点に近い点数を取ることが出来ても実際には英語を話したり書いたりすることは非常苦手である人もたくさんいるという現実も知れ渡っています

日本での商いをメインにしていて、将来的には海外も考えたいなと思っている企業には十分なアピールになりますし、また、900点以上取るためにした努力も認めてもらうことが出来るでしょう。

但し、900点持っていてそれを売りにしていても英語を話すことには自信があまりなく、英語での面接となってしまった場合は、英語はアピールでなくなってしまいます。そんなことからもできればスピーキングがテストに入っているIELTSやTOEFLなどの英語試験のスコアと両方取得することをお勧めします。

IELTS/TOEFLは本当に英語が必要な部門では大きなアピール

TOEFLとIELTSに関して言えばどちらが企業にとって有利というのは高スコアでさえあればどちらでも問わないと思います。TOEFLの方が若干知名度が高い感じもあるので、できれば両方の点数を持っておきたいところです。

しかし、IELTSをお勧めできる理由が一つあります。TOEFLと比べて比較的高スコアを出しやすいのがIELTSといわれています(好みも大いにありますが)。TOEFLの100点がIELTSの7.0相当という目安がありますが、これは両方とも米国の大学院留学の際に必要となってくるスコアの目安となります。

このTOEFL100点を取るためには、リーディングとリスニングでそれぞれ不正解を5問程度に抑える必要があります。IELTSではどうかというと、リスニングやリーディングで10問不正解してもまだ7.0に届く可能性はあります。

企業としてはTOEFLを主催しているETSが発表しているスコア換算表を見て、IELTS7.0=TOEFL100という認識でいると思いますので、TOEFLでなかなか点数が上がらず苦しんでいる方はぜひ、IELTSにチャレンジしてみてください

外資系企業を希望するのであれば、IELTSやTOEFLの高スコアを持っていることは企業にとっては非常に魅力的に映るどころか、きちんとしたスコアを持っていないと場合によっては選考の対象にすらならない場合もあります。

英語を社内公用語として使用している外資系企業ではまず英語でコミュニケーションを取ることができるか、次々と英語で送られてくるメールを苦痛に思わず処理できるか、そこをクリアしていないと実務で手腕を発揮するのは難しいでしょう。

そこで有利になる英語資格はやはりIELTSやTOEFLです。ある程度のスピード感をもって取り組まなければならないリーディング、少し難易度の高いリスニングでも大意を捉えられること、意味を成す文書を英語で書けること、自分の言いたいことをきちんと話すこと、これら外資系企業でバリバリ働くには最低限持っていたいスキルですよね。

是非IELTS/TOEFLで高得点を取って、書類選考を突破し、英語力とともに自分の良さをアピールできるところまで駒を進めたいところですね。

IELTSが就職活動の際に必須の会社もある

私自身もそうですが、海外企業、特にヨーロッパ系の企業ですと新卒採用している場合、IELTSを足切りの基準にしている場合があります。IELTSだけでなくTOEFLでもいいという会社も多いですが、欧州系の企業に就職を希望している場合は、ここで高得点を取れるとまず他の候補者のかたから一歩前に出られます。

また、実はIELTSはアジアの国々でも人気です。なぜかというとイギリスの旧植民地の国々が多く、そういった国ではイギリス系のテストであるIELTSがいまだに主流であり、そういったアジア系の企業では新卒採用の際にIELTSのスコアで英語力を見ています。

IELTSの就職活動強みを説明できるようにしておこう

IELTSについてここまで見てきましたが、実際のところまだTOEICやTOEFLと比較すると日本社会では認知度があまり高くない現実もあります。そこを逆手にとって、IELTSの内容やどういったことに使われる試験なのか、どうして受験しようと思ったのか、そしてそこから自分の自己アピールにつなげていくことが出来るよう話をまとめておきましょう。

あまりIELTSについて詳しくない試験官に当たった場合には逆にちょっとした小話としてうまく紹介できれば好印象となることもあるかしれません。

【一番簡単】IELTSが就職や就活、転職にどれくらいリアルに役立つかがわかる方法

と、ここまで色々説明してきましたが、IELTSが就職や転職にどれくらい役立つかわかる方法をお伝えします。それは就職や転職のプロに相談することです。

やはり就職は人生の一大事なので心配になりますよね。そういった際はやはりプロにきくのがおすすめです。

就活や転職情報が載っているたけのポータルサイトよりも人に相談したほうが良いと思います。あなたが学生なら学生課もいいかもしれませんが、一番情報を持っているのは当然それを本職としているエージェントです。

以下は私や生徒さんが実際にお世話になったエージェントさんですので、安心して相談してよいと思います。

1.JACリクルートメント

私が2回使って2回とも素敵な対応をしてくださったエージェントです。しかもそのうち1回はこちら経由で転職しなかったのにすごく丁寧に対応してくれました。本気でおすすめです。

JAC外資系や日系大企業を中心に多くの求人を抱えています。JACの特徴は日系なのですが外資系案件が多いということでこれは=日系企業の丁寧さをもって求職者さんに案件を紹介してくれるということです。

外資の転職エージェントも使ったことはありますが、正直「絶対俺のレジュメ見てから案件紹介してないだろ」という適当な案件ばかり投げてくる時間の無駄になるエージェントもいます。その点こちらは間違いないです。相談無料ですのでまずお話ししてみてはどうでしょう。下記バナークリックでJACさんのサイトへ飛べます。

JAC Recruitment

2.アクシスコンサルティング

コンサルへの転職をメインとしていて、BIG4をはじめとした外資、日系を手広くカバーする転職エージェントです。元コンサルの方がポストコンサルの後のポジションを探す際に相談することも多いですね。

ちなみにコンサル以外に経営企画や事業企画、ITエンジニア向けへの案件もあります。私もコンサルではない職種のほうでお世話になりました。特徴としては年収1000万を超える案件がぼこぼこ出てくる点です。

コンサルに興味あるかどうかは置いておいてキャリアアップを希望される方は、一度無料相談されてはいかがでしょう。当然英語を使う仕事が非常に多いです。下記バナークリックでアクシスさんのページに飛べます。



新卒の方向けの就活サービス:キャリアチケット

私の元教え子が使ってよかったという就活サービスもご紹介しておきます。特に大事なのはエントリーシートの添削をしてくれる、というところだと思います。私もエントリーシートを書くのは得意なのですが、あなたの持っているエピソードの中でA社にはこれ、B社にはこれ、と出しわける必要があるのですがこれが苦手な生徒さんは多いです。

ですのでそれを添削してくれるというのは非常に大事です、IELTSのライティングと同じですね(笑)。下記バナーより無料で相談できますので試してみてください。



IELTSは就職活動で役に立つ資格!

IELTSは最近では東京都の教員採用試験で英語試験免除の条件になるなど、少しずつ日本国内でも認知度をあげてきています。また、スコア換算したときに同レベルとなるTOEFLの点数よりも若干到達しやすい試験内容となっていることもあり、是非積極的にトライしてほしい英語試験です。

しっかり準備して高得点を取って、書類選考を突破し、IELTSの話題を交えながら上手にアピールして夢の仕事を掴んでください。

また、IELTSを使った転職によりフォーカスした記事も書きましたので、よろしければ下記の記事もご覧ください。

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