TOEFLとTOEIC、就職や就活に有利なのはどっち?スコアの目安も解説

いよいよ就職活動をスタートされる皆さんは、企業に一体自分の何を評価してもらえるのか、どうアピールしていこうか日々研究を重ねているところだと思います。性格的なもの、学生時代の成果など、企業にとって本当に評価してもらえるかどうかわからないものもたくさんある中で、必ず一定の評価をもらえるものがあります。

それが英語試験のスコアです。就職活動をより有利に運ぶため、自身をもってアピールするために是非英語試験でいいスコアを取ることを検討してみてください。

英語資格試験と就活

ボーダーレス社会と呼ばれ始めたのも今や昔。大多数の企業が海外との取引をしていたり、国内向けの商いをしていても海外から問い合わせがあったりと英語から逃れられない現在。そんな時代を生き、その中で就職活動に臨む際、英語の資格はあっても困らないけど、無ければエントリーシートで落選の可能性も秘めています。

では、実際にはどんな英語試験を就職活動でアピールできるのか、またアピールできる点数はどの程度なのかを解説していきたいと思います。

TOEFLって何?

TOEFLは、Test of English as a Foreign Languageの略で、英語を母国語としない人が米国での大学院や大学留学を目指す際に学校へ英語力の証明として提出することができる英語試験です。

今や世界150カ国11,000以上の機関がTOEFLテストスコアを英語能力の証明として利用しており、英語資格証明としての存在感は年々増しています。日本におけるTOEFL受験者も100万人を超えており、世界中でこれまでに3500万人以上が受験しています。

よく聞くTOEICと何が違うの?

TOEFLは、Test of English as a Foreign Languageの略で、英語を母国語としない人が米国での大学院や大学留学を目指す際に学校へ英語力の証明として提出することができる英語試験です。

今や世界150カ国11,000以上の機関がTOEFLテストスコアを英語能力の証明として利用しており、英語資格証明としての存在感は年々増しています。日本におけるTOEFL受験者も100万人を超えており、世界中でこれまでに3500万人以上が受験しています。

TOEFLとTOEICどちらの方が就職に有利?

TOEFLとTOEICどちらの方が就職に有利?

どちらが有利ということはなく、どちらのテストでも高得点を取得できていれば英語力という意味での評価は非常に高いと言えるでしょう。

しかしながら、英語試験のスコアに精通している外資系企業であったり、海外留学経験者を求めていたりするような企業にはTOEFLの方がより強いアピールになります。それは、TOEICがリスニングとリーディングのみの試験であるのに対し、TOEFLはリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングとより多角的な英語力を測る試験だからです。

TOEICについては、ほとんど英語を話すことができなくても、満点を取ることが出来る人は実はたくさんいます。それはそれで、弛まぬ努力の成果ですからもちろん企業側は評価してくれます。

しかし、ペーパー試験だけ出来ても、発言やプレゼンを重視する海外の大学への留学は厳しいでしょう。よって、スピーキングや、リスニングに基づいたライティングなどより総合的な英語力が身についていることを証明するためにTOEFLという試験があるのです。

TOEFLという試験で80点以上持っている人は、米国の大学に入学するための英語力を持っているという評価を得ることができるため、上記したような企業では非常に大きなアドバンテージになります。

更には、TOEFL100点を取るというのは、イェール大学、スタンフォード大学、プリンストン大学、ハーバード大学など超難関大学に出願できるレベルの英語力となりますし、帰国子女でもなく留学経験もない人がここまでの点数を取るためには相当な努力をしたのだということは十分会社側に伝わると思います。

毎日毎日練習に励み、それを4年間継続したという意味で体育会系出身者も一定の評価をもらうことができるのと同じで、英語のスコアもある程度もっていれば、英語力のスコアとともに、きちんと努力のできる人間だと口には出さずともアピールになっているはずです。

TOEFLとTOEICの認知度

これについていえば、TOEICはビジネスの場でのコミュニケーション力を測るために作られた試験であり、日本国内では社内での英語力評価基準にも広く取り入れられているため、TOEICの方が知名度は高いと言えるでしょう。

しかしながら、前述しましたようにTOEICとTOEFLの難易度の違いを理解している外資系企業や、海外大学出身者もたくさん迎え入れているような企業ではTOEFLのようなより即戦力として英語を使うことができるであろう資格を持っている人を評価してくれるでしょう。

2018年のことですが、当時の河野外務大臣が外務省職員の入省式で『入省前に少なくともTOEFLで100点が取れるように話があったと思う。皆さんのこれまでの努力をしっかり見せてほしい』と述べられたことでTOEFLという試験が一躍脚光を浴びたこともありました。

また、多くの県の教員採用試験において、点数は80~110までとばらつきはあるものの、TOEFLのスコアを持っている人には英語の試験の一部や実技試験免除などがあり優遇されています。

就職時に企業が求める英語力とは

日本では、義務教育で英語をはじめ、高校受験、大学受験でも一定の点数を英語でとらなくてはならないため、多くの人は文法や単語など基礎的な英語力は身についているといってもいいでしょう。

ただ、それをアウトプットして練習する機会が非常に少なかったために、英会話に大きく不安を持っていたり、また、外国人の前に立つだけで不安になってしまったりする傾向があると思います。企業が求めているのは、もちろん完璧なバイリンガルであれば大歓迎でしょう。

しかし、企業はまずその人の人となりであったり、専門知識であったりを重視して採用に臨みます。それに付随して基本的な英語能力があり、コミュニケーションを取ることに苦労しない程度の英語力を持っている人を望んでいると思われます。通訳さんや帰国子女の人のように完璧な英語を話す必要は全くないのです。

多少硬くても正しい文法でしっかり相手の目を見て、論理的にお話しすることや、しっかり練習をしたうえで臆せずにプレゼンテーションをすることができるような英語力を求めていると言えるでしょう。

業種によってどちらがいいかは異なる?

目的としてビジネスのコミュニケーション能力を謳っているTOEICの方が馴染みやすくて受け入れやすい企業もたくさんあるでしょう。そういう意味では、可能な限りTOEICもTOEFLもある程度のスコアをもっておくことでどんな企業にもアピールすることができると思います。

また、TOEICではある程度の点数を取っておけば、TOEFLで思ったよりスコアが伸びなかった場合でも自信をもって就職試験に臨むことができますよね。では、TOEFLやTOEICの点数はどの程度あれば就職活動で有利になるのでしょうか?

総合商社や英語を社内公用語としてグローバル展開している企業ではTOEFL100点、TOEIC900点以上の人もそう珍しくないかもしれません。日本での商いをメインにしている企業、職種では、日本人のTOEIC平均点523点を超える600点程度でも履歴書に記入することが出来ると思います。

外資系や海外で営業を行っている企業では一般的にはTOEICは800点、TOEFL80点が履歴書でアピールできる点数になってくるかと思います。グローバル展開しており社内公用語を英語と定めている楽天は入社2週間前までにTOEIC800点を取ることを入社の条件としており、採れなかった場合は内定を取り消すということも明言しています。

就職用英語試験受験で気を付けること

就職用英語試験受験で気を付けること

では、実際にTOEFLを受験するにあたり気を付けた方がいいことをいくつかご紹介したいと思います。身分証明書、受験日程、試験の内容や難易度などをまとめていきます。

パスポートはあったほうがいい?

TOEFL受験に際しては、身分証明書にパスポートの提示を求められます。

海外の大学への留学を希望する人のためのテストなので、パスポート提示されても仕方ないのですが、日本での就職試験時のアピールのために受験する人は場合によってはパスポートを持っていなかったり、有効期限が切れてしまったりしているひともいるのではないでしょうか。

TOEFLを受験する際に、パスポートを提示できない場合は他の証明書の組み合わせで受験することもできますが、色々と細かい指示がありますのでETSの公式HPを確認し、出来れば実際に持っていく証明書で確実に受験できるかを事前に問い合わせておくことをお勧めします。

TOEFLの試験日程

TOEFLは一度試験を受験したら3日間あければ再度受験できるという決まりになっていますので、年末年始などお休みの期間中は少なくなりますが、月に複数回受験するチャンスがあります。

詳しい日程は公式HP(https://www.toefl-ibt.jp/test_takers/toefl_ibt/centers_dates.html)を確認してみてください。先ほどから触れていますが、TOEFLは普通の英語の試験にあるリスニングとリーディング以外にもスピーキングとライティングが含まれており、こちらも同一日に行われます。

翌日再度受験会場に足を運ばなくていいのは楽でいいですが、逆に長丁場の試験で集中力を保つ必要も出てきます。1か月に複数回受験することも出来るので、コンディションを整えて受験することができるよう早めに対策を始めましょう。

TOEFLの試験内容と難易度

TOEICは基本的には日常会話をベースとしており、少し難しい内容が出てきても、社会情勢にある程度知識があれば、そこまで理解するのが難しい内容ではありません。

逆に、TOEFLはどうかというと、アメリカ人の高校生の教科書に書いてあるような内容が主題されます。留学を前提としている試験ですから当たり前なのですが、これが意外と難しいのです。

TOEICの公式ページにある問題例を読んでみると、テオティワカン遺跡についての文章がありました。まず、世界史もしくは地理が得意でテオティワカンと言った瞬間にメキシコの遺跡であると理解できる人には大意をとらえることがそう難しくないかもしれませんが、そうでない場合はテオティワカンという言葉が出てきた段階でフリーズしてしまうこともありますよね。

対策としては、わからない単語はかなりたくさん出てくるはずという覚悟をまず持つこと、質問は大意を捉えられているかを中心に聞いてくることを念頭に置き、多少わからなくてもとにかく読み進めることや、少しのヒントから自分の頭の中にある知識を引っ張って類推する力をつけていくことになります。

また、スピーキングやライティングもそれぞれしっかりと対策をしてから臨むことでより高得点につなげることができます。TOEFL対策勉強めんどうくさい!と思ってしまった時には、ぜひ入りたい会社で英語力を生かしやりたい仕事をしている自分を想像して活力にしてください。

TOEFLは就職に役に立つので積極的にを受験してみよう!

TOEICのスコアは持っていて普通のこのご時世、TOEFLを受験してもう一歩先のアピールが出来るよう是非受験してみてください。TOEICで満点取れる人でも意外と苦戦する可能性もあります。それだけに、高得点を取ることができた時の喜びは大きいでしょうし、就職活動を有利に運ぶための強い味方となってくれるでしょう。

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