TOEFLスコア目安解説!点数換算表と大学留学基準を分かりやすく説明
・どのくらいのTOEFLスコアを目安にすればいいの?
・自分のTOEFLスコアはどのくらいのレベル?
・TOEFL ITPとiBTのスコアの違いは?
こんなTOEFLスコアの疑問をお持ちではないですか。 この記事では、TOEFLスコアについて徹底解説します! 英検などの試験との比較換算や、スコアに受け取り方についてもお話ししますので、 是非参考にしてください。
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TOEFL iBTスコアでの大学留学基準目安を把握
TOEFL iBTではリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能をはかります。 TOEFL iBTスコアは、各技能30点、4技能合計120点が満点です。 TOEFL初心者は、スコアだけを見てもどのくらいのレベルか分からないものですよね。 この章ではTOEFL iBTのスコアと各レベルでどのようなことが出来るのかを、 ETS発行の「Performance Descriptors for the TOEFL iBT® Test」をもとに説明します。
参考:Performance Descriptors for the TOEFL iBT® Test https://www.ets.org/s/toefl/pdf/pd-toefl-ibt.pdf
また、TOEFL iBTスコアと英検やIELTS、TOEICスコアとの換算比較もご説明します。 それでは、まず各英語試験とのスコア比較についてみてみましょう。
TOEFL・英検・IELTS・TOEICとのスコア換算比較
まず文部科学省が発表している「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」を見てみましょう。 TOEFL iBTスコアと英検、IELTS、TOEICのスコア換算が分かりますね。 TOEICはW&Sのスコアを2.5倍にして、L&Rスコアに足したものが記載されています。
この表から、
・上級: 95点以上
・中上級: 72点以上
・中級: 42点以上
・初級: 41点以下 ということが分かります。
ちなみにCEFRレベルとは、「Common European Framework of Reference for Languages」の略です。 簡単に言うと、ヨーロッパで設定された英語の習得レベルを意味します。 それでは、次に各レベルは具体的にどのようなことができるか説明します。 参考:各資格・検定試験とCEFRとの対照表 https://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/30/03/__icsFiles/afieldfile/2019/01/15/1402610_1.pdf
TOEFLスコア95点以上は上級:上位大学留学の目安
TOEFL iBT 95-120点は、CEFRレベルC1レベルです。 これは、英検1級、IELTS 7.0-8.0、TOEIC L&R945点、S&W360点に相当します。 多く有名大学では、入学にための基準としてTOEFL iBTの100点以上を求めています。
例えばケンブリッジ大学100点以上、ハーバード大学なら104点以上と定めています。 英語上級者となり、このようなことが出来ます。
・アカデミックな内容の長文が理解できる ・大学の講義が理解できるようになる ・外資系企業で働ける ・外務省の求人にも応募できる 100点以上となると、ネイティブでも取れない人はいます。 かなり高いレベルのスコアですが、海外の有名大学進学を目指すならこれくらいが目安となります。
TOEFLスコア72点以上は中上級:一般的な大学留学の目安
TOEFL iBT 72-94点は、CEFRレベルB2レベルです。 これは、英検準1級~1級、IELTS 5.5-6.5、TOEIC L&R785点、S&W310点に相当します。 , 英語中上級者となり、このようなことが出来ます。
・アカデミックな内容の長文や講義の重要なポイントが分かるようになる ・自分が精通している内容なら、だいたい話すことができる 海外の大学に入るなら70点以上が目安になります。 交換留学だと、60点以上を目安としている大学もあります。
TOEFLスコア42点以上は中級:コミュニティーカレッジ留学の目安
TOEFL iBT 42-71点は、CEFRレベルB1レベルです。 これは、英検2級~準1級、IELTS4.0-5.0、TOEIC L&R550点、S&W240点に相当します。 英語中級者となり、このようなことができます。
・学術的な長文の重要ポイントは理解できるものの、理解度は限られている ・知っている内容ならあまり躊躇せずに話せるが、学術的なことにはもう一歩必要 例えば、アメリカのコミュニティーカレッジなら50~60点が入学の目安となります。
TOEFLスコア41点以下は初級
TOEFLスコアが41点以下は、英語初級者です。 高校英語や基本的な文法や単語を学びましょう。 しっかりとした基礎をつくり、今後の学習の土台を作ります。
TOEFL ITPスコアの目安
TOEFL ITP試験は、団体で受けるTOEFLテストで主に大学などで開催されます。 クラス・レベル分け、交換留学の目安、単位認定に使われます。 リーディング、文法、リスニングのレベルをはかり、スピーキングはありません。
その分、受験料が安く個人で受けることはできません。 TOEFL ITPには、レベル1とレベル2がありますが、主流はレベル1です。 レベル2は簡易版でTOEFLを受けたことがないような初級から中級者を対象にしています。
スコアの仕組みはTOEFL iBTとは異なります。 レベル1は、各技能が31点~67・68点、合計310点から677点が満点です。 次にTOEFL ITPの各スコア換算とレベルについて説明します。
TOEFL ITPスコアの換算目安
ETSが行った調査では、TOEFL ITPとCEFRの換算はこのようになっています。
この表から、 ・上級: 627~677点 ・中上級:543~626点 ・中級: 460~542点 ・初級: 337~459点 ということが分かります。 参考:ETS TOEFL ITP マッピング調査 https://www.toefl-ibt.jp/toefl-itp/testtaker/about.html
627点以上は上級
TOEFL ITP627-677は、CEFRレベルC1レベルです。 上級者となり、このようなことができます。 ・短い講義であれば学術的な内容も、重要ポイントが理解できる ・あまり精通していない内容でも根本を理解できる 基礎的な英語力がしっかりとあり、幅広い語彙力があるレベルですね。
543点以上は中上級:東大大学院のITP合格平均点?
TOEFL ITP543-626点は、CEFRレベルB2レベルです。 中上級レベルで、このようなことができます。 ・短い会話であれば、会話内の情報から含まれる意味を理解できる ・基本的な文法のルールや例外についても理解ができる 海外留学を希望しているなら、このくらいのスコアを目指しましょう。
ちなみに東大の大学院の英語試験として一部の大学院でITPが用いられているようですが、合格点は開示されていません。ただ合格者の方はTOEFL ITPでおおよそ550点程度とられているようです。iBTですと80点くらい目安と言えます。
460点以上は中級
TOEFL ITP460-542点は、CEFRレベルB1レベルです。 中級レベルで、このようなことができます。 ・頻出する時制、受身形、単語を正しく使える ・よくある日常会話や感情表現を理解できる 高校の英語をしっかりとやれば、このくらいのスコアがとれます。
459点以下は初級
459点以下は初級レベルです。 ・簡単な単語が分かる ・簡単な会話であれば、何となく何を話しているのかが分かる 文法の基礎や、簡単な会話から勉強をスタートしましょう。
TOEFL ITP500点を目標にする
英語を自分の強みとしたいなら、500点以上を目指しましょう。 大学の提携校への交換留学は、500~550点を対象にしているところが多いです。 500点であれば非英語圏、550点以上になるとアメリカの大学への留学も視野に入るでしょう。
補足:東大と京大のTOEFL ITPスコア目安に関して
少しすでに触れましたが東大と京大の大学院にてTOEFL ITPが使えるのかという質問を受けることがありますが、答えは東大は一部の大学院で可能。京大はTOEFL iBTのみ利用可能でITPは不可です。
ただし、あくまで2021年5月の情報で今後更新される可能性がありますので東大京大の受験要綱を必ず確認してください。
ちなみに合格者の平均点はTOEFL ITPの場合550点、iBTで80点程度といわれますのでそのあたりが目安と言えるでしょう。個人的にはTOEFL iBTは何度も受験できるのでそちらで高得点を狙うほうが有利になると思います。
TOEFLスコアの確認方法
TOEFLスコアは2年間有効です。 各スコアの確認方法、届かない場合の対処について説明します。
TOEFLスコアはオンラインか郵送で確認
TOEFLスコアは、ETSの公式サイトより試験の6日後からダウンロードできます。 郵送を希望する場合、申し込み時に送付依頼しておきましょう。 4か所まで送ってもらうことができます。 スコアは、2年間有効なので試験後に必要な場合は手数料を支払えば郵送してもらえます。
TOEFLスコアが届かない場合の対処方法
TOEFLスコアが届かない場合、まずはETSのコールセンターに連絡しましょう。 スコアはETSから大学や教育機関に直接送られます。 大学側はPDFや郵送などで受け取るため、日本から海外郵送される場合、 5・6週間かかることもあります。 スコアが間に合わないということがないように、余裕をもって試験を受けましょう。
TOEFLスコア目安は行きたい大学や留学先によって変わる!
今回はTOEFLスコアについてお話をしました。 TOEFL iBT, TOEFL ITPのスコアと英検やTOEIC、IELTSとの比較もお分かり頂けたでしょうか。 TOEFLは世界的に最も知られている英語のテストのひとつです。 特に海外留学を目指す人は、TOEFL iBT70点以上は取れるように頑張りましょう。