【TOEFL iBT対策決定版!】試験概要と目標スコア別対策まとめ
英語の試験と言えば、日本では英検やTOEICが有名ですが、TOEFLという試験をご存じでしょうか。 将来海外で活躍することを見据えている学生には、とても重要な試験です。
日本人の苦手なアウトプットも含めた、4技能をまんべんなく試される試験ですので、難しそうと感じる方も多いかもしれません。 TOEFLがどのようなものなのか詳しい概要、また目標スコア別の対策法、おすすめ参考書などをご紹介します。
目次(クリックで飛べます)
TOEFLってなに?
TOEFLは、世界最大の教育測定機関ETSが開発・運営している試験です。これまでに世界中で3500万人が受験したそうです。
主にアメリカ、カナダなどの英語圏の大学・大学院などへの留学の際に、英語能力を測る試験として使われています。
TOEFL iBTとTOEFL ITPの2種類がありますが、正規に海外留学で認められるのはTOEFL iBTです。ですので、TOEFLといえば一般的に、TOEFL iBTのことを指します。
TOEFL iBTの概要
「読む」「聞く」「話す」「書く」の4技能が総合的に試される試験です。結果は、CEFR B1~C2に連動したスコアで表示されます。 試験は当日配信される問題をコンピュータ上で回答するシステムです。
スピーキングは実際の面接官と対峙するのではなく、マイクに向かって話して録音する形になります。 ライティングは、コンピュータ上でのタイピングです。
TOEFL iBT受験の流れ
TOEFL iBTは、通常は会場受験です。会場に到着し、身分証確認や写真撮影などの手続きを終えたら、指定の席に準備されたコンピュータで、各自試験を開始します。
(一斉試験ではないので、チェックインを終えた人から随時開始していきます)
試験の流れは、以下の通りです。合計約3時間ほどかかります。
セクション 制限時間 問題
Reading 54~72分 30~40問
Listening 41~57分 28~39問
~~休憩 10 分~~
Speaking 17 分 4 課題
Writing 50 分 2 課題
現在は、感染症対策として、自宅受験版もあります。詳細はこちらをご確認ください。https://ielbu.com/toefl-jitaku-nittei/
https://ielbu.com/toefl-jitakujyuken/
TOEFL iBTの各セクション概要
TOEFL iBTでは、4技能がバランスよく出題されます。(各セクション30点満点、合計120点満点) それぞれのセクションの概要をご紹介します。
リーディング概要
・アカデミックな内容の長文読解(1パッセージ約700語)
・題材は自然科学、社会科学など幅広い分野の教養科目
問題数:3または4パッセージ
設問数:各10問
30点満点
リスニング概要
【講義】と【会話】の2種類
【講義】
・幅広い分野の教養科目を題材とした講義(3~5分)
問題数:3または4題 設問数:各6問
【会話】
・教授と学生、学生同士などの会話(約3分)
問題数:2または3題 設問数:各5問
30点満点
スピーキング概要
【Independent task】 1問
身近なトピックについて意見を述べる
準備15秒 解答45秒
【Integrated tasks】 3問
読んだり聞いたりした内容を要約する
(1)Read+Listen→Speak 2問
準備30秒 解答60秒
(2)Listen→Speak 1問
準備20秒 解答60秒
30点満点
ライティング概要
【Integrated task】 1問20分
読んで聞いた内容を要約してエッセイ形式で書く
(150~225 words)
【Independent task】 1問30分
自分の意見を書く
(300 words以上)
30点満点
TOEFL iBTの対策でまずやることは?
TOEFL iBTを受けよう!と決めたら、やみくもに勉強を開始する前に、まずはやっておきたいことがあります。 1つ1つご紹介していきます。
自分の今のレベルを知る
まずは現時点での自分のレベルを知るため、本番同様の形式の問題を解いてみましょう。
目標スコアを決めて計画を立てる
次に、狙いたい大学で求められるスコアなどを調べ目標スコアを設定します。 現時点のレベルから、目標スコアに到達するまでの計画を立てていきましょう。 目標点に到達するための学習時間としては、ケンブリッジのデータを参考にできます。
そのデータによると、CEFRのあるレベルから次のレベルにあがるには、約200時間必要だそうです。 例えば、現時点のTOEFL iBTが60点、目標スコアが80点とします。 CEFRでは60点はB1、80点は1つ上のB2相当です。 つまり、目安としては、200時間の学習時間が必要となります。 試験日のスケジュールと組み合わせ、計画を立ててみましょう。
TOEFL iBTの問題形式を知る
英語の試験全般で言えることですが、各試験にはそれぞれ特有の問題形式があり、その対策をしっかりしておくことが、スコア獲得のカギとなります。 問題を解き始まる前に、公式問題集などで、ざっと問題形式を確認しておくとよいでしょう。
目標スコア・各セクション別対策法
TOEFL iBTは、各セクション30点満点です。 各セクションでの目標スコア別に、対策法を見ていきましょう。
リーディング対策
目標スコア10点⇒まずは語彙力強化を優先させましょう。自然や社会などアカデミックな題材が多く出題されますので、語彙も専門的なものが多くなります。単語がわからなければ何も始まりません。
目標スコア15~20点⇒文章の理解力が試されますので、誤読せずしっかりと理解できる能力を身につけたいところです。時間をかけてもいいので、一文一文精読し、英文の理解を深めていきましょう。
目標スコア25点⇒時間配分を意識しながら、長い文章を素早く読みながら理解し、大意をつかむ練習をしましょう。普段から様々な英語の長文を読みこむことに慣れておくのもよいでしょう。単語問題がありますので、単語帳もしっかり暗記します。
リスニング対策
目標スコア10点⇒ナチュラルなネイティブの会話で、しかも1回しか放送されませんので、とにかくまずは音に慣れることが一番です。発音特化の教材などを使い、正しい英語耳を作る対策をしましょう。
目標スコア15~20点⇒シャドーイングをして、音声の詳細もしっかりと聞き取れるように対策しましょう。始めはゆっくりのスピードで行い、慣れたらスピードを速くすることで、耳が慣れていきます。
目標スコア25点⇒本番同様に練習することを繰り返します。メモを簡潔に、要点よくとることもポイントです。集中して聞き続ける体力、慣れを獲得しましょう。
スピーキング対策
目標スコア10点⇒まずは慣れるために、問題形式、お決まりの返答(テンプレート)などを覚えてしまいましょう。言っていることが伝わればいいレベルですので、正しい発音を心がけましょう。
目標スコア15~20点⇒テンプレートに沿って、素早く意見をまとめることに慣れるといいでしょう。流暢さ、語彙力、表現力なども評価ポイントになりますので、よく使うパラフレーズや定型文のストックを増やし、使いこなせるようにしましょう。
目標スコア25点⇒主張や理由に一貫性のあるものにするため、意見を素早くまとめる能力が求められます。メモを有効に活用しながら、説得力ある構成を作る練習をしましょう。発音のクリアさも評価ポイントです。毎回自分のスピーキングをスマホなどで録音し、客観的に確認するとよいでしょう。
ライティング対策
目標スコア10点⇒このレベルですとアウトプットに慣れることが先決です。とにかく時間内に書きあげられるよう、型を覚えながら書く習慣を身につけましょう。
目標スコア15~20点⇒パラグラフライティングの型を覚え、型通りに意見をまとめて書けるよう対策をしましょう。このレベルでは時間内に文字制限に達する文章を書くことが重要ですので、細かなスペルミスなどは気にする必要はありません。また、パラフレーズやリンキングワードなどの引き出しを増やしておくと、文字数稼ぎにもなりますし、わかりやすく読みやすい文章になります。
目標スコア25点⇒スペルミス、文法ミスがないかまで気を付けたいレベルです。自分の主張や意見、理由が適切で一貫性があるかも重要です。普段から、自分の意見を手堅くまとめる習慣を身につけておくとよいでしょう。
試験まであと1か月!特急対策法
気が付いたら、試験まであと1か月!ということ、あまりあってはいけないですが、ありますよね。 そんなときでも諦めず、実力を発揮するための対策法をご紹介します。
リーディング対策
使用するのは、公式問題集のみに絞ります。本番の時間配分を意識し、正答率を上げるため、答えられる問題から優先に答えるメンタルも持てるようにしておきましょう。 単語も、とにかく「一日何個」と決めて、あとは覚えるのみです。単語アプリを使うと効率的に覚えられます。
リスニング対策
シャドーイングを繰り返し行い、リスニングの精度をあげる対策をしましょう。本番同様、メモを取りながら練習することも必要です。自分なりのやり方(まずメモを取るか取らないか、取るなら自分なりの効率的な取り方)を見つけられると、本番に安定した精神で挑めます。
スピーキング対策
回答の型(テンプレート)を覚え、とにかく書く練習を始めましょう。言い換えや語彙の幅を広げておきたいところですが、時間がない場合は自分なりの方法を決めてしまうのもよいでしょう。例えば、最初はFirst, 次はSecondで始める、などです。 また、アプリやオンラインの添削サービスを使うのも、効率的です。
ライティング対策
スピーキング同様に、型を覚えて書く練習をします。時間制限内に書き切ることを目標に、意見をまとめる、要約する力をつけていきましょう。 Integrated taskの場合はリーディングの段階でつまずくことも避けたいですので、読みながら「どこがポイントになるか」を予想する癖をつけましょう。
TOEFL iBT対策におすすめ参考書
まずは公式問題集をゲットしましょう。本番同様の問題形式を知ることが、一番の対策になります。 こちらもご参考にご確認ください。 https://ielbu.com/toefl-kakomon/
また、単語帳の定番は旺文社の「TOEFL テスト英単語3800」です。 各セクション別に参考書を購入して勉強する場合は、まず公式問題集を解いて自分の苦手セクション、伸ばすべきセクションを見極めてからにしましょう。 各社から参考書が出ていますが、本番と同様の形式になっていること、自分のレベルに合ったものにすることに注意してください。
TOEFL iBT対策におすすめオンライン講座
■ベストティーチャー(Best Teacher) ライティング、スピーキングを中心にレッスンをしたい方におすすめです。TOEFL iBT専用コースがあり、スピーキングレッスンは24時間受けられます。 ■TOEFL® Test Preparation: The Insider’s Guide TOEFL公式のオンライン講座で、4技能の伸ばし方、注意点などをしっかり学ぶことができます。初心者におすすめです。
TOEFL iBT対策におすすめアプリ
■TOEFL Go!公式アプリ TOEFL公式アプリで、無料で全セクションの問題に挑戦できます。 その他、各セクション別のおすすめアプリはこちらの記事でご紹介いしています。https://ielbu.com/toefl-apps/
TOEFL対策は一日にしてならず。目標スコアへ計画をたて勉強しよう
TOEFLは難しい試験ですが、問題形式に慣れ、試験対策をしっかり行えば、目標スコアに近づくことも夢ではありません。 様々な参考書、アプリがありますが、まずは公式問題集を使って現在のレベルの把握、問題形式の把握を行い、計画を立てることをおすすめします。
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