TOEFL iBT,ITPとTOEICのスコア換算は、違いは?比較まとめ

TOEFL受験ははじめてだけど、TOEICなら受験したことがある、将来のために役立つ英語の資格を取得したいと考えている方も多いと思います。

「TOEFLとTOEICのスコアは比較できるの?」
「どれくらいの勉強時間が必要なの?」と考えている方はこちらの記事必読です!

こちらの記事ではTOEFLとTOEICの比較やスコア換算についてまとめています。TOEFLの受験が初めての方も、TOEICの受験が初めての方にも役立つ情報を凝縮しているのでぜひお役立てください。

TOEFLと←→TOEIC換算できる?

TOEFLはETSという団体が主催している外国語としての英語のテスト、TOEICはIIBCが主催している英語によるコミュニケーション力を評価するテストです。それぞれ採点方法や試験内容が異なるため「TOEFLで70点だったからTOEICでは700点」などと単純に換算することができませんが、CEFR(セファール)という指標を用いて比較することができます

CEFR(セファール)とは、言語の運用力がどれくらいなのかを示すための国際基準ともいえる指標で、6段階のレベルに分かれています。CEFR(セファール)対照表を見ることで、TOEFLとTOEICのおおよそのレベルを把握することができます。下記の表が各試験の換算表です。

CEFR IELTS TOEFL iBT TOEFL ITP TOEIC L&R 英検
C2 8.5-9.0 該当なし 該当なし 該当なし 該当なし
C1 7.0-8.0 95-120 627-677 945-990 英検1級
B2 5.5-6.5 72-94 543-626 785-940 準1級~1級
B1 4.0-5.0 42-71 460-562 550-780 2級~準1級
A2 該当なし 該当なし 337-459 225-545 準2級~2級
A1 該当なし 該当なし 該当なし 120-220 3級~準2級

TOEFL iBTとTOEICの比較

TOEFLとTOEICは単純に換算することができませんが、目安として大まかに換算することは可能です。

TOEFL iBTとは、インターネット版のTOEFLテストで、世界中の受験者のほとんどがTOEFL iBTを受験しています。TOEFL iBTが120点満点なのに対し、TOEIC(Listening&Reading)は990点満点です。TOEICに関してはスピーキング・ライティングの点(400点満点)を含める場合はそれらの点を2.5倍しリスニング・ライティングと足していただくとおおよその換算値がでます。

海外留学のためにTOEFL iBTを受験する方が多いと思いますが、一般的に求められるスコアは60〜100と言われています。CEFR(セファール)の対照表をみると、TOEFL iBTの60〜100はCEFRに換算するとB1〜C1レベルに相当します。

TOEICスコアでのB1〜C1はリスニング、リーディング、ライティング、スピーキングの合計スコアで考える場合1400〜1900点程度で換算できると考えればよいかと思います。

TOEFL ITPとTOEICの比較

TOEFL ITPとは、TOEFLのペーパー版テストです。こちらもTOEICと比較する場合は目安として大まかに換算することができます。ただし、TOEFL ITPの試験は実際に留学などで英語力の証明として提出するケースは少ないため、データも多くはありません。

CEFR(セファール)対照表をみると、海外留学にはB1〜C1レベルが望ましいことが多いですのでTOEICの4技能の合計点が1400〜1900あると留学の際英語力の証明として活用できると言えます。
参照:https://www.ets.org/s/toefl_itp/pdf/38781-TOEFL-itp-flyer_Level1_HR.pdf

TOEFLとTOEICの違い

TOEFLとTOEICの違い

そもそも、TOEFLとTOEICの違いはどのような点にあるのか知っていますか?それぞれの目的や共通点などを知ることによってより自分に合っているテストを知ることができますよ。

TOEFL iBTの主な活用目的

TOEFL iBTは、学術的な内容がメインで構成されています。海外の大学に入学したいと考えている方や、海外留学を目指す方が入学するための英語力証明として学校などから提出を求められます。

入学を希望している学校のレベルや地域などによって求められるスコアは異なり、TOEFL iBT以外の試験の結果を提出する必要がある学校もあります。TOEFL iBTの受験者は世界中にいるため世界規模での英語力を把握するのにもぴったりな試験です。

TOEFL ITPの主な活用目的

TOEFL ITPもTOEFL iBTと同じように学術的な内容がメインで構成されている試験です。こちらは団体受験でのみ申し込みをすることができ、ペーパーベースのテストです。

世界的にみても受験者はかなり少ないため現在では、大学入学後の英語力テストとしての活用がメインとなっています。また、留学する際のスコアとして提出が認められないケースも多くあるため、TOEFL ITPを受験する方は注意が必要です。

TOEICの主な活用目的

TOEICはビジネス的な内容が多く盛り込まれているテストです。TOEICと聞くと、リスニングとリーディングを思い浮かべる方がほとんどだと思いますが、S&Wというスピーキングとライティングを測るテストもあります。

日本国内で就職活動をする際の英語力証明として有利な資格なので、大学生や社会人の多くは受験したことがあるのではないでしょうか。実は、TOEICは日本や韓国などのアジアでは浸透していますが、欧米では知名度があまり高くありません

留学の際もTOEICのスコアは認められない場合も多いので、将来は海外で働きたいと考えている方はTOEICではなく、他の試験で英語力の証明をしましょう。

TOEFLとTOEICの共通点は?

TOEFLとTOEICの共通点は?

TOEFLとTOEIC、両方のテストに共通することはどんな点でしょうか?筆者個人的には、「ある程度の英語力」が必要不可欠だと考えています。

英検のようにレベルごとに細かく難易度が分かれているわけではないので、英語力に自信がない方は太刀打ちできないような内容も含まれています。そのためある程度の英語力はあらかじめ身につけておくと良いでしょう。ここから先では、勉強方法について紹介しています。

TOEFLとTOEICは同時に勉強できる?

TOEFLとTOEICは英語の試験ですので出てくる単語など一致する点も多々あります。しかし、TOEFLは学術的な内容がメインのテスト、TOEICはビジネス的な内容がメインのテストとなっておりそれぞれテストの目的がことなります。

また、スコア算出方法やテストの時間なども異なるため、同時に勉強をすることはあまりおすすめではありません。どうしても同じタイミングで学習をしなければいけない場合は、優先順位を決めそれぞれの問題集や単語帳を購入し学習すると良いでしょう。

目的に合った勉強法で学習しよう

TOEFLとTOEICの受験をどちらにするか迷った場合は、何のために試験を受けるかを自分の中で明確にすると頭を整理することができますよ。受験のため、海外で働くため、日本で働くため、など目的と目標をしっかり立てた上で計画的に学習をしましょう。

困った時はプロに相談しよう

勉強方法や、試験について気になることを自分で解決できない場合は、プロに頼ってみましょう。多くの英語専門の英会話スクールや塾などは、英語の試験の対策などを行なっています。

通学やオンライン、マンツーマンやグループでの受講などレッスンのスタイルは様々です。ご自身の生活スタイルに合った塾やスクールを選ぶことによって、効率よく目標スコアに達成することができます

オンラインでできる対策に関しては下記の記事にまとめてありますので、ぜひこちらも参照してください。

まとめ:TOEFLとTOEICはスコアや目的が違う。あなたの使い道に合わせて決めよう

TOEFLとTOEICは試験のスコアや目的が異なります。そのため、簡単にスコアを換算することはできませんが、CEFRの対照表を見ることで大まかなレベルを把握することができます。なぜ試験を受験するのかを明確にするとどちらのテストを受けるべきか、使い道に合わせてテストを選択してください。

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