IELTSでイギリス留学や永住権申請をしよう!試験概要と勉強方法も解説
IELTSはInternational English Language Testing Systemの略称で、英語の能力をはかる試験として世界中で認められています。
イギリスのブリティッシュカウンシル、ケンブリッジ大学英語検定機構、IDP Educationが運営しています。
日本人にはあまりなじみのないIELTSですが、イギリスの大学や大学院、海外進学、永住権申請を希望している人には重要な試験です。
今回はIELTSのテスト概要や、各セクションについても分かりやすく説明します。
IELTSの勉強方法についてもお話ししますので、是非参考にしてください。
目次(クリックで飛べます)
IELTSとはどんなテスト?
IELTSは海外の大学や大学院申請の他、ビザ申請、永住権申請、海外で看護師や医師として働く際に求められる英語力証明の試験です。 リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能をはかります。
主にアカデミックとジェネラルに分かれ、試験時間は約2時間45分です。 それでは、IELTSのテスト概要を詳しくみてみましょう。
IELTSの種類と違い
IELTSにはいくつかの種類があり、利用目的によってどれを受験するかが異なります。
IELTSジェネラルとアカデミックはリーディングとライティングの問題が異なります。
IELTSジェネラルトレーニングモジュール
イギリス、カナダ、ニュージーランド、オーストラリアなどの永住権申請に使われています。
移住し仕事が出来るレべルの英語力があるかどうかを証明します。
リーディングとライティングがアカデミックモジュールより職場や日常的な内容です。
IELTSアカデミックモジュール
海外の大学・大学院へ進学する際に使います。
多くのイギリスの大学や海外の大学では、バンドスコア6.0~6.5以上を求められます。
また、看護師や医師として海外で働く場合にも必要とされます。
IELTS for UKVI(IELTS for UK VIisa and Immigration)
イギリスの大学受験やビザ申請などに使われます。
アカデミックとジェネラルがあり、通常のIELTSと同様の内容ですが、
成績表にビザ申請に使われる旨が記載されます。
IELTS for Life Skills A1& B1
A1とB1があり、イギリスの配偶者ビザや扶養ビザなどを申請する際に求められる試験です。
スピーキングとリスニングのみの試験で、イギリスで生活する上での英語力があるかどうかをはかります。
試験官との対面で行われ、試験時間がA16~18分、B1は約22分のみです。
IELTSの試験概要
IELTSにはペーパー試験とコンピューター試験があります。 ペーパー試験はその名の通り筆記試験です。 問題用紙に直接ラインをひいたりしながら試験に取り組めます。
コンピューター試験はパソコンを使い、試験を受けます。 スピーキングテストのみが対面で行われます。 コンピューターテストはパソコン操作に慣れている人には受けやすいでしょう。
IELTSの試験概要
では、次にIELTSの各セクションの特徴を説明します。 アカデミックとジェネラルのリーディングとライティングの異なる点についても説明します。
IELTSリスニングテスト
IELTSのリスニングテストは、4セクション、合計40問、選択式・記述式の問題があります。リスニングの内容を聞きながら回答をしていきますが、最後に10分の回答を書き写す時間もあります。
コンピューターテストはヘッドセットを使い聞く事ができるので、より集中してきくことができるのがメリットです。
日常生活や身近な問題がセクション1と2で、アカデミックな内容のものが3と4で出題されます。例えば、日常的な問題は、電話で郵便局に問い合わせをした時の会話を聞き、住所や荷物の問い合わせ番号を聞き取り、記述します。
アカデミックな問題なら、大学でのディスカッションを聞き、何について話し合っているのか、一番適切なものを選択肢から選びます。
IELTSリーディングテスト
リーディングテストは長文が3つ、合計40問、選択式・記述式の問題です。 アカデミックとジェネラルの問題は異なります。
IELTSアカデミックモジュール アカデミックの問題は、自然科学や歴史、地理などの学術的な長文が3つ与えられます。
IELTSジェネラルモジュール ジェネラルの問題は、より日常的なものが中心となり、求人広告や社内イベントについて短文2つ、長文が1つとして与えられます。 穴埋め、選択肢から一番合う説明を選ぶ、正誤・該当なし、タイトルを選ぶなどの問題があります。
IELTSライティングテスト
IELTSライティングテストは、2つのタスクがあり試験時間20分です。 アカデミックとジェネラルは異なる問題です。
タスク1は150ワード以上、タスク2は250ワード以上書く必要があります。 IELTSアカデミックモジュール タスク1では表や棒グラフなどの内容をリポート形式にまとめます。 タスク2ではアカデミックに関する短文を読み、それに対して同意、反対など自分の意見をエッセイにします。
IELTSジェネラルモジュール タスク1では、クレームの手紙を書いたり、社内のお知らせメールを書いたりします。 タスク2では、一般的な短文や意見を読み、自分の意見をまとめます。
IELTSスピーキングテスト
IELTSスピーキングテストは、対面で行われます。 3つのパートがあります。
パート1は、自分や家族、住んでいる町について質問がされます。 パート2は、ランダムに選ばれたテーについて自分意見をまとめて2分間スピーチ形式で話しをします。 パート3は、パート2について試験官からさらに質問がされます。 パート1と3については、試験官と自然な会話形式で試験が進められます。 普段からIELTS以外の英会話に慣れておくとよいでしょう。
イギリス留学に必要なIELTSのスコア基準
IELTSのスコアは0.5刻みで1.0~9.0まであります。 イギリスの大学や大学院に留学したい場合、アカデミックモジュールの6.0~6.5を求められる事が多く、 ケンブリッジ大学やオックスフォードなどの有名な大学では7.0~7.5以上が求められます。
イギリス留学に必要なIELTSのスコア基準
IELTSのスコアは0.5刻みで1.0~9.0まであります。 イギリスの大学や大学院に留学したい場合、アカデミックモジュールの6.0~6.5を求められる事が多く、 ケンブリッジ大学やオックスフォードなどの有名な大学では7.0~7.5以上が求められます。
IELTSの勉強法とスコアアップのコツ
IELTSの勉強法やスコアアップのためにあまりお金をかけずに独学でできる学習方法もご紹介します。 適切な対策をしていれば、日本人でも6.0以上は十分目指せますので頑張りましょう。
独学でリスニングとリーディング対策
IELTSの一番スコアアップがしやすいのは、リスニングパートです。 これはとにかく、英語を聞く耳になれることからはじめられます。英語のニュースを聞き、シャドーイングをすることで発音の向上もできるでしょう。
また、リーディングは読めば読むほどスピードがあがります。英字新聞を日々読んでいると、読むスピードがあがり幅広い単語やトピックに触れることができます。 BBCニュースのウェブサイトは興味のあるトピックから記事やビデオが見れるのでおすすめです。
スピーキングとライティングは専門コースで対策
IELTSのスピーキングとライティングに関しては、効率よくスコアアップをするためには専門のコースや添削を受けるをおすすめします。 独学でもある程度は勉強できますが、なかなかどこが間違っているかが分かりにくためです。 間違いや修正点を指摘してもらえる事で、効率よくライティングのスコアアップが期待できます。
スピーキングテストは試験官との会話形式で進められるため、最初は普通の英会話コースでもよいので英会話に慣れましょう。 中級程度になったら、IELTS専門コースをとるようにしましょう。
イギリスの語学学校で対策
イギリスの大学や大学院に進学したいけど、IELTSのスコアが足りないという人は語学学校のIELTSコースで勉強する事も選択肢のひとつです。 ネイティブのイギリス英語に触れ、同じ目的をもった人と学ぶことはモチベーションアップにもつながります。 イギリスの語学学校でIELTS対策コースを提供している学校をいくつかピックアップしてみました。
・International House London
・EF English First Oxford
・The London school of English
・Ingla London
・BSGS College
・LSI London
・Edwards Language School London
・KAPLAN International London, Oxford, Cambridgeなど
IELTS対策におすすめの参考書
IELTSの参考書は英検などに比べて若干少ないです。まずは公式の問題集や対策本を使いましょう。 IELTSの勉強方法については、下記ページでも紹介していますので、是非こちらも参考にしてみてください。 https://ielbu.com/ielts-dokugaku/
まとめ
今回はIELTSとはどんなテストか、イギリスでどのようにIELTSを使うのかについてもご紹介しました。 IELTSはイギリスのみならず、海外の大学進学や永住権取得など世界各国で使える英語の試験です。 6.0以上を目指して頑張って勉強しましょう。