IELTSリーディング高得点のコツ!解き方の対策と勉強法を徹底解説
この記事では日本人のIELTS受験者にも比較的スコアの伸ばしやすいIELTS Readingセクションの対策をお教えします。効率的な学習法で勉強すれば日本人でも8.0以上のスコアが狙えますので、頑張りましょう。Practice makes perfect!
目次(クリックで飛べます)
IELTSリーディングスコア対策の全体像を理解しよう
ここではまずリーディング対策するときの基本的な方針を確認します。全体像を理解して必要な対策をしないと最終的に必要なスコアに届かなくなってしまいます。
漫然と公式問題集をやるだけでは「やった感」は得られますがスコアは伸びません。あなたが必要なリーディングスコア達成に向けて、必要な流れを把握しましょう。
自分のReadingスコアをまず知る
IELTS対策をするときはリーディングに限らずまずは公認問題集をやってみましょう。リーディングはこれくらいの正解数でこれくらいの得点といいう問題が分かりますのでそれを参考にしましょう。
ちなみにリーディングテストを何も準備せずに受けた場合、テスト形式が分からず実際のスコアより若干低く出ますので想像より低くてもあまりがっかりしなくて大丈夫です。正解数からのスコアの目安は下記のとおりです。
リーディングはアカデミックモジュールとジェネラルモジュールでターゲットとなる正解数が変わります。
アカデミック:合計(各40問)
スコア | 正解数 |
9.0 | 39~40 |
8.5 | 37~38 |
8.0 | 35~36 |
7.5 | 33~34 |
7.0 | 30~32 |
6.5 | 27~29 |
6.0 | 23~36 |
5.5 | 19~22 |
5.0 | 15~18 |
4.5 | 13~14 |
ジェネラル:合計(各40問)
スコア | 正解数 |
9 | 40 |
8.5 | 39 |
8 | 37-38 |
7.5 | 36 |
7 | 34-35 |
6.5 | 32-33 |
6 | 30-31 |
5.5 | 27-29 |
5 | 23-26 |
4.5 | 19-22 |
4 | 15-18 |
3.5 | 12-14 |
3 | 9-11 |
2.5 | 6-8 |
https://ieltsjp.com/get-ielts-results/ielts-bandscores/ 参照
自分のリーディングスコアレベルにあった対策をする
まず公式問題集を解いたら自分のスコアレベルにあった対策をしましょう。
スコア5.0の人と7.0の人ではやるべきことが違います。基礎ができていなければ基礎から、スコアが上がってきたら時間配分や問題の解き方を理解し伸びない原因をつぶしていきます。
IELTSのリーディングスコアは必ず伸びますが、順番よく効率的に学習することが大切です。
IELTS6.0の方向けの対策記事がありますので、下記の記事チェックしてみてください。この記事から他のスコアの対策記事にも移動できます。
リーディング問題のタイプ別解き方のコツを覚える
IELTSリーディングセクションでは様々な問題タイプがあります。他の試験でも一般的な選択式問題(MultipleChoice)からIELTSのリーディングで特徴的なNotGiven問題など様々な問題がありますが、大事なのは自分の苦手な問題を理解することです。(全部苦手という人は、、、うん、がんばりましょう!)
問題タイプによって解くときに気を付けるコツやポイントがありますので、それを理解して対策することによって徐々にミスが減りスコアが上がります。
IELTSリーディング対策と解き方のコツ:全レベル共通
ここではそれぞれのIELTSのReading問題全体に通じる対策の仕方や勉強の方法を説明します。スコア関係なく必要になるIELTS対策ですので、学習を通じて常に気を付けるようにしてください。
各スコアでのあるべき姿を理解する
リーディングのスコア目標が上がるほど要求される英語力は高まりますので、事前に「このスコアを取る人はこれくらいの力があるんだな」ということを理解しておきましょう。
この後にスコアごとにどういう能力が身についているべきかの詳細を説明していきますので、今の自分との差分を理解したうえで対策しましょう。
IELTSは時には1年単位の対策が必要になりモチベーションの維持も大事になります。そんな時にあるべき姿を理解しておくのは大事なことです。
パラフレーズ(言い換え)になれる
IELTSではパラフレーズ、つまり言い換えが頻繁に行われます。これには理由が2つあり
1)英語では全く同じ表現を繰り返すことは避けられる
2)言い換えをしても理解できる英語力があるか確認する
ということになります。例えば
問題文の中ではpromising future(見込みのある将来)という表現が選択肢では –> likely to be promoted(出世しそうである)などのように言い換えられます。
これはリーディングに限らないのですが、とにかくIELTSのリーディングでは問題と解答は同じ表現ではほぼ出ないということが言えます。
単語力をつける
IELTSの勉強の基礎にして最後まで続くのがこのボキャブラリーの問題です。特にもしリーディングで6.0未満の場合、知らない単語が1センテンスに何個も出てきて困惑するでしょう。
単語の覚え方については別の記事で詳しく述べますが、ともかく英単語の記憶からは逃げられないと覚えておいてください。逆に言えば英単語を早い段階で制圧してしまえばリーディングは一気にスコアが上がる可能性が上がります。
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IELTSリーディング対策と解き方のコツ:スコア6.0未満
IELTS6.0未満の方にとって大事なのはとにかく基礎です。ですがここを大事にして取り組めば日本人のIELTS受験者のリーディングスコア平均の6.1まであと少しです。スコアが一番伸びるのもこの時期ですので、やることが多くて大変な面もありますががんばりましょう。
英文法を固める
まず6.0未満の方の場合は英文法の知識があやふやな場合が多いです。例えば現在完了、仮定法過去完了や関係詞を理解できていない場合はリーディングをしていて意味を取ることが難しいでしょう。
また、正しく文法を理解していないので、ライティングのときも書きたいことがかけなかったり、時制の一致や単複などでぽろぽろミスが出てきます。
英文法は苦手な方も多いですが、一番早く自分が実感する形で英語力が伸びます。また、できるようになればなるほど目に見えて英文が読める、意味が取れるという変化を感じられます。
リーディングが苦手という場合、まずは中学および高校の英文法を完璧にしましょう。最近ですと「中学3年分の英語を短時間で~」などの比較的薄い参考書がでていますので、そういった本の例題を全問正解できるまでにします。
英文法のいいところは単語のように何千何万もないところです。基礎があるかたでしたら1~2か月で仕上げられるでしょう。
英文の精読ができるようになろう
英文法ができるようになると英語の一文ごとの基本的な形が理解できるようになります。それができるようになったら次は、文章をひと固まりでとらえられるように精読できるようになりましょう。
例えば文章がつながると前の分に書かれていた内容などを参照しますよね。そういったときによくなれていないうちは文章構造が理解できなくなり迷子になります。こういったことなく英文が読めることを精読といいます。
精読ができると時間はかかるものの文章が読めるようになります。こうなれば後はどうやって理解力を落とさずにスピードを上げるかというステージです。
解答時間と間違いの記録をしておこう
これは今後のためにですが、問題集を解いたときに何分で解いて何を間違えたかの記録を残しておきましょう。
これを残しておくとリーディングスピードが足りないのか、苦手な問題形式に対応できていないかの振り返りをできるようになります。
参考書に書き込みそれを消さないようにするか、ノートに記録を取っておきましょう。
IELTS向けの参考書に関しては下記の記事を参考にしてください。
IELTSリーディング対策と解き方のコツ:スコア6.0~7.0未満
IELTSのreadingスコアが6.0、6.5と上がってくるといよいよ中級者といっていいでしょう。これから順調に伸びるか伸びないかにかかわる大事なステージですので、段階を追って勉強の仕方を見ていきましょう。
精読力がついているか確認しよう
この時点できちんと6.0の力がついているか確認しましょう。テストではMonkey Scoreいわゆるヤマ勘があたっていい結果が出たという場合もあるでしょうが厳しめに英語力をチェックすることが大事です。
精読力がついたかの確認はリーディングの問題を時間無制限で解いて、構文的に取れないところがないか確認します。
時間がかかってもできるなら、あとは反復練習や単語力の強化でリーディングスピードは上げられます。2~3つの問題でよいので取り組んでみましょう。
IELTSリーディングの時間配分方法を覚える
リーディングで失点する理由のうちでよくあるのがタイムマネジメントの失敗です。IELTSのリーディングでは3つのパッセージがあり、合計60分で解くのですが、問題文の案内の通り3つの問題を20分ずつに均等に分けると爆死します。なかなかえぐいトラップですよね。笑
なぜならパッセージ1と2は13問、3は14問という比率でほぼ来るのですが、後半のほうが問題数が多くなるうえパッセージ3が一番難しいものとなっています。
ですので私が指導するときはざっくりですが、パッセージ1を18分未満、パッセージ2を20分前後、最後のパッセージ3を22分くらいで解くように勧めています。
毎回1割程度は上級者でも悩む問題が含まれていますが、40問中4問程度落としても8.0は到達可能ですので、わからない問題はLet it goさせて先に進みましょう。
もちろんこれは実際に試験を受けるときや、試験のテイで時間間隔を身に着けるときに行うもので、ミスを減らす対策のときは時間をじっくりかけてやってまず確実に取れるようにするというアプローチも大事です。
リーディング問題タイプごとの対策に時間をかける
ここまで来たあなたならわかるはずです、自分がよく間違える問題のタイプが。w
スコア6.0を超えているということは6割以上正解しているわけで、この後は自分の苦手な問題で失点しないということが有効な対策になります。
公式問題集によると問題のタイプは11種類あるので衝撃なのですが、一番早いのはあるのは間違えた問題だけどまとめることです。そうすればNot Given問題に弱いのかMatching Headingの問題に弱いのかがまず見つけられます。
その際に回答とみなおしをすると思いますが、模範解答と自分が回答を導いた際の回答プロセスの違いに注目してください。解答だけ見直してもあまり意味がありませんので、プロセスを大事にしてください。
IELTSリーディング対策と解き方のコツ:スコア7.0~8.0未満
リーディングスコア7.0を達成したあなたは英語力では上級者の部類といえるでしょう。「そんなことお世辞にも思えない」とすごく感じていると思いますが。
このレベルまで来たらあとは地力の強化と少しのテクニックです。リーディング8が超えるころにはOverallのスコアが気になってくると思いますので、ほかのスコアの伸びがまずい場合は全体の勉強時間を苦手科目に傾斜するのもわすれないでください。
単語帳を制覇する
お持ちの英単語帳をまだ5周していなければぜひおすすめします。また、お使いの単語帳によると思いますが、この際大事なのは関連語句まで覚えてしまうことです。
パッセージ1つにつき知らない単語はほぼないという状況になればリーディングで時間切れになることはないはずです。ポイントは「ほぼない」というところで、IELTS満点の講師ですら、「こんな単語あったっけ」というレベルのものがでますので、8~9割はわかるというのが目安かと思います。
スキミング、スキャニングでメリハリのある読み方をする
スキミングとは文章の大まかな趣旨や展開、構造を高速でつかむ方法でスキャニングはピンポイントで必要な情報を取りに行く方法です。
スキミングのやり方はまず文章のタイトルと設問分を読んで何に対する問題なのかに当りを付け何がこの文章のメインアイディアなのかをつかみます。そのうえで実際のパラグラフをよみますが多くの場合大事なのは第一パラグラフです。
スキャニングは問題解答に必要な情報がどこにあるかを見つけそこを集中的に読みますが、スキミングの過程で人命、数字、場所などの情報が出てくるはずです。それらのキーワードが出てきたらスキミングのスピードを落としてスキャニングに移ります。
これらのテクニックは「解答するために読む」「だらだらと文章を読まない」ためにあるもので、これらを使えば時間短縮になります。ただし、これができるのは基礎力がある方だけですので、いきなりこれをやるのはやめましょう。
問題集を解きまくる
これは最終段階でやっていただきたいのですが、やはりテスト直前はある程度体に時間感覚をしみこませる意味でも何セットもテストをやりましょう。
Cambridge社のナンバーシリーズ(Cambridge IELTS 8とか9とかの番場リングされている黒い本です)が参考の回答も載っていてよいと思います。
ただこのシリーズ微妙に高いので中古で買ったものを複数回使いまわすので大丈夫です。2020年11月現在では15まで出ていますが、新しいからいいということではなく8,9なども十分練習になるとおもいますので中古でよいので購入して練習しましょう。
それでもIELTSリーディングが難しい、伸びないという場合
IELTS readingの素材をかえない
IELTSのリーディング力を上げたいときには、まず間違えた問題を必ず理解して正解できるまでにしてから次の素材に行きましょう。これをしないと別の参考書で似たような問題で同じように失点してしまいます。
ただし、もし解説が理解できないという場合は基礎力が足りないという可能性がありますので、その場合はIELTSの対策本ではなく下記に述べるような英文法所などをやりましょう。
文法を完璧にする
まず、あなたがIELTSスコア7.0未満の場合、もう一度英文法をきちんと覚えているか確認しましょう。市販のIELTS対策本やリーディングに特化した参考書は文法ができていることが前提で解説されていますので、解説を見て理解できない部分がある場合、文法力に穴がある場合が多いです。
IELTSは日本のトップ大学入試に出てくようなわざとリーディングを難しくするような文法を使った文章は出ないので、目安でいえば大学センター試験で9割程度とれていればほぼカバーしていると思います。
そのうえでわからないところがあれば追加で勉強するという程度でいいでしょう。ただし、わからないところは必ず文法書を読んで、練習問題を正解できるところまでやりましょう。
もしそのレベルにまだ行っていないと思うときは中学英文法と高校英文法をおさらいしましょう。「中学3年分の英文法を1か月で~」などのような短期間で復習できるもので大丈夫です。分厚い文法書を一からやるのは非効率なので、理解があやふやなところを補強するイメージで行きましょう。
英文の精読ができているか再確認
文法ができるけどReadingのスコアが上がらない場合に次に多いのは文章の精読ができないという原因です。
例えば分子構文が理解できないとか、省略が起きている文章の主語がとれない、代名詞が何を指しているかわからないなどは文章の構成が理解できていない証拠です。
この場合大事なのは多読することではなく、まずはいくつかの文章を時間をじっくりかけていいので参考書の解説を読みながら分解しながら理解していってください。
IELTSの文章の難易度はいつ受けても基本的に変わらないので、いくつかのリーディング素材をじっくりやって読めるようになればそのあともスコアが安定しますので、ゆっくりやることが大事です。
そして、文章が精読できるようになったら必ず「音読」をしましょう。これは文章を頭から読んで振り返らずにできるようにするためにの練習です。ここまでできるようになると、自分が返り読みしなくなっているのに気づくはずです。
音読とシャドーイングをする
リーディングをしていて速読力が足りない原因に「返り読み」をしているという場合があります。
日本語と英語はそもそも文法が大きく違います。ですので、文法の基礎が固まり構文が頭に入ったらそのあとは英文が入ってきたまま頭の中で理解することが必要になります。
その時に音読やシャドーイングは文章を頭から理解できるようになるのに有効です。音読やシャドーイングは実際に声に出さないといけないので文章を逆に戻って言い直すことができません。
これらの練習を繰り返すと頭から英語を理解する感覚が身に付き返り読みをしなくなるためリーディングスピードが速くなります。
IELTS リーディングの過去問やpractice testなどについて
IELTSを自習していると問題数が足りなくなると思います。その場合は
「ielts reading sample」「ielts practice test」などのキーワードで探してみてください。
するとサンプルの問題や回答が多く検索にあがります。著者の方が信頼できる方であれば使ってもいいと思いますので、参考にしてみてください。ただしたまに回答がないものがありますので、あるものを選んでくださいね。
IELTSの過去問に関しては下記の記事を参考にしてください。
IELTSリーディング高得点のコツのまとめ
IELTSリーディングパートで高得点を取るコツをまとめます。大事なのは全体像と基礎の力。焦った時は単語力!Good luck!
- まずはIELTSリーディング対策の全体像をつかむ
- どのレベルにも共通する勉強法を理解する
- 各レベルにあった対策を実施する
- 英語力は一足飛びに上がらない、まずは基礎、そのうえでテクニック
- 挑戦する問題数が足りなくなったら ielts reading practice test, sampleなどで出てきた素材を参考に。
IELTS全体を通しての対策や勉強法を知りたい方は下記の人気記事も併せてチェックしてください。
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