IELTSの受験料に割引はあるの?受験料と支払い方法を徹底解説
IELTSは、海外留学や海外移住に必要な英語力を証明するために使われている英語試験です。ひとことでIELTSと言っても、さまざまな種類の試験があって受験料も違います。 受験する試験の選択を間違えてしまうとビザの申請や留学手続きなどに支障がでてしまうので、事前にしっかりとした情報収集が必要です。そこで今回は、IELTS試験の種類ごとの受験料、申し込みや支払い方法について、詳しくご紹介します。
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IELTSの受験料はいくら?高い?
IELTSの受験料は、試験の種類によって異なりますが、いずれも2~3万円くらいします!けっして安いとは言えない金額なので、申し込む方はテストの種類を間違えないように気を付けましょう。 学士や修士の取得を目指した留学をしたい方や、英語圏での就業を目指している方に適切とされているのは、IELTS Academicです。こちらの受験料は25,380円になります。そして、英語圏で学士以下の留学や、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドへの移住を考えている方が対象とされているIELTS General Trainingも、同じく25,380円で受験することができます。 また、従来型のIELTSは紙と鉛筆を使用するペーパー試験でしたが、2020年からパソコンでライティング、リスニング、リーディングの試験が受けられるCD IELTS Academic/General Trainingが受験可能になりました。このコンピューターIELTSの受験料は26,400円です。こちらはペーパー試験よりもやや割高ですが、成績証明書の発行が早くなるメリットがあります。 英国ビザを申請するときに、英国内務省が認可したテストセンターで受験したことが記載された成績証明書が求められることがあります。その場合は、IELTS for UKVIを受験する必要があります。こちらの受験料は29,400円になります。 英国ビザ申請者が、入国管理審査においてスピーキングとリスニングの英語力を証明するための英国ビザ申請用IELTS(IELTS Life Skills A1/B1)の受験料は、20,500円です。
IELTS受験料に割引はある?
受験料が割高に感じるIELTSですが、割引制度はあるのでしょうか。 現在、日本の英語教員に対して通常の受験料よりも5,000円程度割引された金額で受験することができるキャンペーンがあるようです。対象となるのは、学校教育法第1条に規定された学校のうち、小学校教員・中学校・高等学校・中等教育学校・特別支援学校・高等専門学校に勤務する常勤の英語教員とされています。該当される方は、試験に申し込む前に英語教員向けIELTSの助成金制度について確認、登録してから申し込み手続きを行なってください。 また、大学生の方には、通っている大学によって受験料の一部を補助してくれる制度があるようです。在学中の方は、自分の大学に受験料の助成制度がないか、確認してみるといいでしょう。
IELTSの申込方法と支払い方法は
日本では、IELTS試験を日本英語検定協会、ブリティッシュ・カウンシル、そして日本スタディ・アブロード・ファンデーション(以下JSAF)の3つの団体が実施しています。どちらのテスト機関で受験しても試験の難易度や採点方法などは変わりませんが、日程や会場、申し込み締め切り日などが異なります。 まずIELTSに申し込む前に、日程や会場をチェックしてどの団体で受験するかを決めましょう。
IELTSの申し込み方法
申し込みは、各テスト機関の公式サイトを通じてオンラインで行うことができます。申し込みをするときはかならず、IELTSの受験日が有効期限内になっているパスポートをご用意ください。 パスポートは申し込み時だけでなく、テスト当日にも原本を持参してください。ちなみに日本英語検定協会で受験する方は、テスト当日に原本に加えてパスポートのカラーコピーが必要になります。
受験料の支払い方法は何がある?
テスト機関によって、選択できる支払い方法がちがいます。 日本英語検定協会は、クレジットカード払いの他に、郵便局でのATM払いやコンビニ払いにも対応しています。ブリティッシュ・カウンシルは、クレジットカードでのオンライン決済のみです。JSAFはクレジットカードとコンビニ払いの2種類から選ぶことができます。
申し込み締め切り期限はいつまで
申し込み締め切りも、テスト機関や受験方法、支払い方法によって違いがあります。どの機関もだいたい3~6日前までと、試験日の直前まで申し込むことができます。 しかし、いずれも会場の定員に達してしまうと申し込みができなくなってしまいます!受験希望日に会場が空いていたら、申し込んでおいたほうがいいでしょう。
IELTSの受験料に含まれるのは何?
受験料は税込み価格です。受験料には、5通までの成績証明書の発行手数料と、普通郵便での送料が含まれています。6通以上の成績証明書が必要な場合は、発行手数料を支払えば取り寄せることができます。
IELTST試験のキャンセル方法は?
IELTSに申し込んだけれどもキャンセルしたくなった場合は、どうしたらいいのでしょうか。 試験を今後も受ける必要がなくなった方は、期限内に手続きをして6,000円ほどの手数料を支払うことによってキャンセルすることができます。キャンセルの申し込み期限は各機関で異なりますので、申し込むときに念のため確認しておくといいでしょう。 また、手数料を支払うことで試験日を変更することもできます。どのテスト機関でも、試験3~5日前までオンライン手続きで日付の変更が可能になっています。 そして、試験当日に体調不良で受験できなくなった場合には、医師による診断書を提出すれば払い戻しの対象になるケースもあります。新型コロナウィルスに感染してしまったり陽性者と接触した方は、所定の手続きを行うことでIELTSの受験料の全額返還が受けられるようです。
IELTSとTOEFL iBTの受験料とその他比較
IELTSはイギリスが発祥で、TOEFLはアメリカ発祥なので、以前は留学する国によってどちらを受験するか決める方が多かったようです。 しかし、今はIELTSとTOEFLの両方を留学の条件として認めている大学も多くあります。この2つのテストの違いについてはご存じですか? それぞれの試験概要の違いと、受験料について説明します。
IELTSとTOEFL iBT 試験概要の違い
どちらの試験も、「読む・書く・聞く・話す」といった英語4技能をテストしますが、スコアの計算方法が異なります。 TOEFLでは120点を満点として各技能の得点を合計してスコアが算出される一方で、IELTSは、9.0点を満点として4技能の得点の平均からスコアが計算されます。 そして一番大きな違いは、IELTSは筆記試験とパソコンを使用する試験から選択できるのに対し、TOEFLはスピーキングテスト含めてすべてパソコン試験のみであるという点です。そのため、英語をタイピングする習慣の無い方は、TOEFLの試験対策としてタイピングの練習をする必要があるかもしれません。
IELTSとTOEFL iBTの受験料の違い
TOEFLの受験料金は、アメリカドルで請求されます。ここが、日本円で決済されるIELTSとの一番の違いです。 TOEFLの受験料は235ドルなので、1ドル110円の時に申し込むと25,850円になります。申し込み時の為替レートに影響を受けて金額が多少上下しますが、TOEFLとIELTSの受験料金は、同じくらいの金額ですね。
まとめ:IELTSの受験料は高いが価値がある試験
海外留学を目指している方にとって、出願要件として欠かせないIELTS。IELTSは、世界中で認知されている信頼度が高い英語の試験です。受験料は割高ですが、筆記試験とパソコン試験から選べるという利便性や、実際に試験官と対面して英語の能力を判定してもらうことができる側面から、今後は受験する人が増えてくることが予想されます。海外留学や移住を検討している方は、計画的に試験日程を検討し、目標スコア目指して経験を積み上げていってください。