IELTSとCEFRの対照表紹介!日本人の平均などCEFRを大紹介
IELTSの受験を検討している方や、IELTSの受験経験がある方の多くは、他の英語のテストとの比較をしてみたい!と思ったことがあるはずではないでしょうか。
比較しようと表を見たけど、CEFRって実は何かわからない・・・という方必見!こちらの記事では、英語のテストの対照をする際よく出てくる”CEFR”について詳しく紹介しています。
CEFRとは何かや、IELTS以外の英語のテストとも比較しながら解説しているので、英語学習をしている方はぜひ参考にしてみてください。
目次(クリックで飛べます)
CEFRとは?
CEFRとは、”Common Europan Framework of Referece for Languages”の略で、シーイーエフアール、またはセファールと読みます。ヨーロッパでの20年以上にわたる研究を経て発表された語学力のレベルを表す国際的なものさし(規格)です。
日本でも大学受験などで”B2レベルの資格試験の合格やスコア取得を提出することで、英語の試験を満点とみなす”などに採用している大学もあります。
また、指し示すことができるのは英語のみではありません。ざまざまな言語の語学レベルをCEFRによって表すことができるため、言語資格試験のレベルの対照表などによく用いられます。
IELTSはCEFRではどのレベル?
IELTSはCEFRで表すとどのレベルに当てはまるのでしょうか。ここから先では、CEFRのレベルとIELTSとの対照について説明していきます。
CEFRの6段階のレベル
CEFRは下からA1、A2、B1、B2、C1、C2と6つのレベル分けがされています。
Aは基礎段階の言語使用者とされており、A1はよく使われる日常的で基本的な言い回し、簡単なやりとりができるレベル。A2は買い物や仕事など直接的関係がある領域に関しては情報交換ができるレベル。
Bは自立した言語使用者とされており、B1は仕事、学校、娯楽など身近な話題などを筋の通った話し方ができるレベル。、B2は幅広い話題について明確で詳細な文章で話すことができ、母語話者(ネイティブスピーカー)とも緊張せず話せるレベル。
Cは熟練した言語使用者とされており、高度な内容の長文も理解し流暢かつ自然に自己表現をすることができ、シチュエーションに応じて言葉を柔軟に用いることができるレベル、C1はほぼ全てを理解することができ、まとめ、根拠や論点を一貫して再構築できるレベルです。
IELTSとCEFRの対照
CEFR | IELTS | TOEFL iBT | TOEFL ITP | TOEIC L&R | 英検 |
---|---|---|---|---|---|
C2 | 8.5-9.0 | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 該当なし |
C1 | 7.0-8.0 | 95-120 | 627-677 | 945-990 | 英検1級 |
B2 | 5.5-6.5 | 72-94 | 543-626 | 785-940 | 準1級~1級 |
B1 | 4.0-5.0 | 42-71 | 460-562 | 550-780 | 2級~準1級 |
A2 | 該当なし | 該当なし | 337-459 | 225-545 | 準2級~2級 |
A1 | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 120-220 | 3級~準2級 |
IELTSとCEFRを対照すると上の対照表のようになります。
4.0〜5.0はB1、5.5〜6.5はB2、7.0〜8.0はC1、8.5〜9.0はC2とされています。IELTSを受験する方の多くはイギリスなど国に留学する目的だと思いますが、多くの大学ではIELTSのスコアは6.0〜7.0、大学院では6.5〜7.5を求められます。
CEFRではB1〜C1のレベルが必要ということがわかります。また、IELTSのスコアには、A1やA2を示すものはないため、英語力に自信がない方にとってIELTSはハードルの高い試験であることがわかります。
IELTS以外の試験とCEFRの対照
IELTS以外にも、TOEICやTOEFLなどとCEFRを比較することができます。それぞれの試験がCEFRだとどのレベルになるか、一緒に確認していきましょう。
TOEICとCEFRの対照
換算表を見ると、TOEICのスコアではA1〜C1のレベルを測ることができます。
TOEICのスコアを留学先の学校や移住先に提出することはありませんが、TOEICを受験したことがある方は多いと思いますので、IELTSで必要となるB1やC1レベルの難易度を把握できるのではないでしょうか。
TOEFLとCEFRの対照
TOEFLをCEFRのレベルに換算すると、TOEFL iBTはB1〜C1、TOEFL ITPはA2〜C1までのレベルを測ることができることがわかります。
アメリカなどに留学する際提出する可能性が大きいTOEFLですが、TOEFL iBTのスコアを求められることがほとんどです。TOEFL iBTは他の試験と比べてみても、測れる英語力の幅が広くないことがわかります。
英検とCEFRの対照
英検はIELTSやTOEIC、TOEFLとは異なり、受験級によって測ることができるレベルが変わります。
高校生までの学生時代に英検を受験したことがある方は多いと思いますが、3級からがCEFRで換算できるレベルになります。(英検は5級、4級もあります。)
こちらもTOEICと同様に、留学先や移住先など海外で生活するための英語力の証明として使用することはできません。
世界で求められる英語力をCEFR基準で見てみよう
CEFRは国際的な言語力を表す規格です。英語を母国語としない方の英語のCEFR平均はどれくらいでしょうか?一緒に確認していきましょう。
日本人の平均的CEFRレベルは?
日本人のIELTSの平均は5.8です。こちらは、CEFRに換算するとB2レベルです。英検やTOEICなどに換算すると、ハイレベルな英語力を持っているなと感じるかもしれませんが、世界のランキングを見るとIELTSの日本人平均は低いことがわかります。https://www.ielts.org/for-researchers/test-statistics/test-taker-performance
留学を目指す人
大学留学や大学院留学を方はどれくらいのレベルを目指すべきでしょうか。
志願する大学の難易度にもよりますが、大学留学では6.0〜7.0、大学院留学では6.5〜7.5程度のIELTSのスコアが必要とされています。こちらはCEFRに換算するとB2〜C1レベルです。
仕事で海外へ行く人
仕事で海外へ行く方は、多くの国でIELTSのスコアが4.0以上の方が申請できるようになっています。
CEFRに換算するとB1レベルですが、あくまでもビザ申請のための基準になります。就労先で求められる英語力は様々ですが、よりハイスコアを取得できると仕事の幅が広がります。
国内で活躍したい人
IELTSは日本国内ではTOECや英検ほど知名度は高くありません。しかし、CEFRレベルのB2以上、英検準1級以上、TOEIC785点以上の英語の資格があれば英語力があることをアピールできます。
また、外務省ではTOEFL iBT100点以上、またはIELTS7.0以上を採用基準としており、CEFRのC1以上のレベルが必須です。
IELTSスコアをCEFRに換算するとB1〜C2レベル、目指すレベルはB1~C1。
IELTSのスコアをCEFRに換算するとB1〜C2レベルになります。留学が目的か、海外移住が目的かなど目的によって必要なレベルがことなりますがおおむねB1~C1と言えます。目標レベルは明確になりましたか?換算表などを用いいて他の試験とも比較しつつ、学習をすすめていきましょう!
具体的な学習法は下記の記事に詳しく書きましたのでご参照ください。