TOEFLの読み方はトーフル、トフル、トイフル?
よく見かけるTOEFLという言葉、どう読むかふと迷ってしまうことがありませんか?インターネット全盛のこの時代、トーフル、トフル、トイフルなど様々な読み方が様々な場所で使われているように見受けられます。
でも、本当の読み方はどれなのかなと不安になることがありませんか?今更過ぎて聞けないという方も、自信をもって使ってきたけどでももしかしたら・・・と不安がある方もいますよね。ここで解決してしまいましょう!
目次(クリックで飛べます)
TOEFLってなに?どういう意味?
まずはTOEFLとは一体何なのかというところを確認しておきたいと思います。TOEFLは、英語を母国語としない人が米国の大学や大学院への留学をする際、自身の英語力を大学へ証明するものとして使われる英語の試験です。
Test Of English as a Foreign Languageの頭文字をとってTOEFLと呼ばれています。リスニング、リーディング、ライティング、スピーキングと4つの科目に分かれ総合的な英語力を測るテストになっています。
TOEFLを英語の発音記号で読むとどうなる?
OECD、APEC、WTO、TOEICなど略語はそこかしこで使用されていますが、アルファベットをそのまま一文字ずつ読んでいけばいいもの(オーイーシーディー、ダブリューティーオーなど)と、頭文字をつなぎ合わせた略語を一つの単語として読ませるもの(エーペック、トーイックなど)があります。
TOEFLについては、後者となり読み方というものが存在します。発音記号は『/ˈtoʊfəl/』です。これをそのまま発音すると日本語表記で一番近いのが『トーフル』です。では日本語だとではなぜ違う風に読みたくなるのでしょうか?英語だと『toe』(つま先)という単語がありますよね。
これは『トォゥ』で、日本語のローマ字読みでは気になるeは発音しないのです。また、この『toe』という英単語を日本語読みすると『トゥ』であって、日本語で話しているのに思い切って伸ばして『トォーゥ』と発音することは少ないのではないでしょうか?
そこから『トフル』という呼び方が、また、『to』で『ト』とローマ字読みしてしまうため、次のイも読みたくなり『トイフル』という読み方が生まれてきたのだと思われます。
TOEFLの読み方にバリエーションが存在するのはなぜか
海外から日本に入ってきたものの名前は、基本的にはその読み方を日本風に呼びますよね。インターネットや動画配信が当たり前の今の時代では、30秒あれば発音を携帯やPCを使用して発音や読み方を確認することができます。
しかしながら、このTOEFLというテストが日本で開始されたのは1981年のことでした。インターネット通信はまだ登場していませんでしたし、携帯電話も普及していませんでしたので、その当時、近くにいる外国人に聞いてみるか、辞書でつづりから発音記号を調べるみることくらいしか手段がありませんでした。
当時アメリカ留学を夢見ていた人々は、これがなんというテストなのかは自分で考えて読むしかなかったでしょう。読み方のわからないものを自分なりに読んでみた結果が『トイフル』であったり、実際試験に行って聞いてきた音で『トッフル』と言っているように聞こえたからその名前を使うようになったりしたなど、多くの情報が簡単に手に入る時代ではなかったために、いくつもの読み方が出てきたのではないでしょうか。
トーフル、トフル、トイフルの使用率
では、正解とは別にそれぞれがどの程度使用されているのかを、辞書、google検索やWikipediaで実際に見ていきたいと思います。
辞書ではバラエティ豊富な読み方
WeblioでTOEFLを調べてみると、読み方は『トーフル』となっています。しかしながら、一番上に出てくるWeblioの辞書の訳に続いて下にスクロールしていくとその他の様々な辞書の訳語も見ることができます。主流はトーフル、トフルですが、さらに『トッフル』や『トエフル』などのバリエーションも見受けられます。
google検索で見る使用率
辞書で出てきたトフル、トーフル、トイフルに、辞書で出てきたトッフル、トエフルを加えて検索してみました。(2021年5月現在)
トフル 134,000
トーフル 44,600
トイフル 47,600
トッフル 61,100
トエフル 1,040
純粋にTOEFLの試験を指しているものだけではなく、それに関連したビジネスなども含めて検索結果に上がってくるため、結果としてトフルの検索件数が一番高くなりました。
Wikipediaではこれが使われている
TOEFL(英: Test of English as a Foreign Language = 外国語としての英語のテスト、トーフル)は、アメリカ合衆国のNPOである教育試験サービス (Educational Testing Service; ETS)が主催している外国語としての英語のテストで、同団体の登録商標(日本においては第1409962号ほか)である。 という一文でスタートしています。Wikipediaではこのトーフルという読み方を正としていますね。
TOEFLは日本語ではトーフル
実際の発音やWikipediaなどの紹介にもある通り、日本語で話したり、書いたりする際には『トーフル』が正解になります。もちろん、それ以外でも検索できますし、話し相手には伝わるかと思います。もちろんこれは英語で話す際の『TOEFL』の発音をそのまま日本語読みにしたものですので、英語で読む際には棒読みではなく『ト』に強くアクセントを置いて『トーフル』と発音してください。
インターネットを活用して正しい発音を聞いてみよう
日本語のローマ字で見ただけですとやはりどうしても日本語読みになってしまうので、英語で伝えなくてはならない時のためにTOEFLを英語ネイティブは実際にどう発音するのかをチェックしておきましょう。Googleで『How to pronounce TOEFL』と検索してみてください。そのまま発音してくれる辞書や動画配信サイトのページがヒットしてくると思います。
TOEFLの読み方はトーフル、トフル、トイフル?トーフルが正解
ここまで見てきた結論として、Test of English as a Foreign languageの略称であるTOEFLの一般的な読み方は『トーフル』ということになります。もちろん、日本語英語双方でトフルでも伝わらないことはないでしょう。但し、トイフルは英語で話す場合には伝わらないかもしれませんね。TOEFLを受験する人は、この発音を間違えて覚えてしまって実際の試験の時に頭が真っ白!なんてことにならないように、しっかり通称の発音を確認しておくことも大事ですね。