IELTSでMBA留学できる?かTOEFLとどっちが有利?必要スコアや勉強法まとめ
難易度としては双方とも非常に高い英語力が必要になるという事実は変わりません。ただ、問題の出題傾向としての違いはたくさんあります。例えば、TOEFLはコンピューターを使っての試験となるのに対し、IELTSは筆記式です。また、リスニングでは、TOEFLでは大意を理解することを大事にしているため、選択肢の中から本文の意味に合うものを1つ選ぶのに対し、IELTSは本文中で記憶したものを正確に書き出すことが要求されています。
TOEFLではPCを使っての試験になるためタイピングスキルも要求されますが、IELTSはマークシートや手書きになります。その他にも様々な違いがある中で、両方の問題を見てみてどちらが自分はより解きやすいのかを検証してみることをお勧めします。
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海外大学院にMBA留学するならIELTSとTOEFLどちらがいい?
難易度としては双方とも非常に高い英語力が必要になるという事実は変わりません。ただ、問題の出題傾向としての違いはたくさんあります。例えば、TOEFLはコンピューターを使っての試験となるのに対し、IELTSは筆記式です。また、リスニングでは、TOEFLでは大意を理解することを大事にしているため、選択肢の中から本文の意味に合うものを1つ選ぶのに対し、IELTSは本文中で記憶したものを正確に書き出すことが要求されています。TOEFLではPCを使っての試験になるためタイピングスキルも要求されますが、IELTSはマークシートや手書きになります。その他にも様々な違いがある中で、両方の問題を見てみてどちらが自分はより解きやすいのかを検証してみることをお勧めします。
結論から言うとIELTSのほうがおすすめ
MBA留学を検討するにあたり高いスコアを狙うからこそ、IELTSをお勧めします。一般的にMBA留学の目安となるのはTOEFL100点とIELTSの7.0です。TOEFLで100点を取るためには、リーディング、リスニングで不正解をそれぞれ最大でも5問程度に抑える必要があります。また、TOEFLのライティングでは、ライティングの中にリスニングが含まれてくるため、聞き取れなかった場合は趣旨が逸れた解答をしてしまう危険性もあります。一方で、IELTSでは、リスニングやリーディングで10問不正解してもまだ7.0を維持できます。なかなか対策の取りにくいライティングやスピーキングでは点数がばらつく可能性がありますので、このリスニングやリーディングでこれくらい間違えても大丈夫なのだという気持ちの余裕をもって、なるべく高い得点を狙っていきましょう。
求められるTOEFLとIELTSの不均衡がある大学はねらい目
TOEFL100点というのがほとんどの海外の大学院のミニマムの数字になります。しかしながらシンガポールのNUSのようにTOEFLは100点、IELTSでは6.5をミニマムとして求めている大学院(2021年5月現在)もあります。数はそう多くはありませんが、より多くのチャンスをものにするために是非調べてみてください。但し、様々な留学関連のサイトでは必ずしも最新の情報が記載されているわけではありませんので、必ず大学側のAdmissions/Requirementsのページを見て確認するようにしてください。
TOEFLまたはIELTSしか受けつかない大学院もあるので必ずチェックしよう
現在では140カ国、10,000以上の機関が認定しているIELTSですが、アメリカでは元々TOEFLを採用してきたこともあり、現在でもIELTSでは出願することのできない大学院(スタンフォード大学など)もあります。IELTSの公式ホームページから出願できる学校を検索できるページがあるのでまずはそちらで確認をし、そこから再度大学のHPのAdmissions/Requirementsページで詳細を確認するようにして下さい。
MBA留学のためのIELTS対策・勉強法
ここからは具体的な勉強法についてみていきたいと思います。もちろんIELTSのスコアを上げることが第一目標ではありますが、そこから先の留学を見据えての訓練を行っていきましょう。
まずはバンドスコア7.0を目指そう
IELTSにはOverall ScoreとBand Scoreの2種類があります。リスニング、リーディング、スピーキング、来手イングのそれぞれの科目ごとにバンドスコアが付き、その4つの平均値がOverall Scoreとなります。有名海外大学院ですと、IELTSのOverall Scoreがミニマム7.5でかつそれぞれの科目が7.0を下らないことという条件が付いたりしてきますので、4つすべての科目で7.0をとることをまずは目標にしていきましょう。
IELTSスコアメイクの考え方:捨てる科目拾う科目
そうは言っても、科目によって得手不得手がありますよね。その場合は、得意な科目でできる限り上に引っ張ることで平均値を押し上げることでOverall Scoreの7.0を達成することができることもあります。しかしながらこの場合も、全ての科目が(6.5)を下回らないことと条件が付いている大学院もありますので注意が必要です。もし一つでも6.5を切っている科目があればそれは集中的な対策が必要になりますし、逆に対策をしてもなかなか6.5から上がらない科目がある場合は、他の得意科目で満点を目指していくことでOverall Scoreの基準をクリアしていくこともできるでしょう。
IELTSの鬼門その1:スピーキング対策
バンドスコア7.0をクリアするためには、根気強いスピーキング対策は必要不可欠です。7.0を狙うにはある程度レベルの高い単語やイディオムを使用して発言することも重要となってきます。毎日ニュースでもSNSでの話題でも好きなものでよいので、ある事柄について自分はどう考えたかを簡単にまとめて言う練習をしていきましょう。レベルの高い単語を散りばめていくためには、見て聴いてわかる程度だった単語を自分からアウトプットできるアクティブボキャブラリーに変えていく必要があります。そのためには、単語集の例文をとにかくひたすら呪文のように繰り返したり、単語集のCDで単語を聞いた瞬間例文が口からついて出てくるまで聞いたりすることを続けてください。例文を暗記するという作業は英語の総合力向上に大きく役立ちます。また、自分がどう思うかを正直に話すことよりも、自分が知っている少し洗練されたフレーズを使うにはどういう話の展開のほうが話やすいかを常に考える練習をしておくのも効果的です。
IELTSの鬼門その2:ライティング対策
英語を母語としない人にとっては『英作文』というよりかは『英借文』であるとよく言われます。母語ではない言語なので、自分の頭からひねり出せるようになるまでには相当な鍛錬が必要になりますが、文法的に正しいきちんと伝わる英文のストックをたくさん頭の中に持っていれば、それをそのまま使用したり、少し変化を加えて活用したりすることができます。ライティングで大きく点数を落としてしまう人は、大学受験などで使った文法の問題集や参考書の文をそのまま覚えてしまうという作業を繰り返してください。またIELTSの過去問題の模範解答をそのまま覚えてしまうことも大きく役立ちます。使える定型文がたくさん含まれているので、それにアレンジを加えることで非常に洗練された文章を自分で書くことができるようになっていきます。また英語は反復を嫌う言語です。I think を何度も繰り返し使用すると稚拙な印象になってしまいますので、I believe/ I guess/For me/ In my opinion/I suppose/ From my point of viewなど色々な言い回しやフレーズを使ってみる練習をしてください。引き出しを多く持つことで自信をもって試験に臨むことができるようになるでしょう。
IELTSの勉強をするためのタイムマネジメント
MBA留学を目指している方は、学生さんかもしれませんし、すでに社会人として勤務されている方かもしれません。皆さんとても限られた時間のなかで英語の勉強進められているかと思います。何も机に向かってひたすら勉強するということをする必要はないのです。朝30分早く起きてオンライン英会話、通勤時間にCDを聞く、家に帰ってきて半身浴をしながら動画配信サイトで海外の動画を見る、夜寝る前15分で今日あったことや気になった出来事を英語で口に出して話してみる、など隙間時間を有効に活用していくことで『毎日2時間勉強する!』などと目標を立てて最初からストレスを感じてしまうよりも、毎日ほんの少しを楽しみながら続けていくことができると思います。
とにかく英語学習を習慣化
受験勉強のようにひたすらに長い時間に取り組む必要はありません。それでも毎日続けることが語学学習の一番の肝になります。動画配信サイトや、音声サイト、ラジオなど何でもよいので毎日聞くこと、なんの事柄でもいいので毎日何かしらについて自分の意見をまとめ、話す、書く、をしてみること。これを習慣化してしまえば、数か月後には自分でも効果のほどを感じられるようになるでしょう。
おススメ方法1:朝にオンライン英会話レッスンを入れてしまう
朝にオンライン英会話レッスンを予約して入れてしまうというのも手です。帰ってきて疲れて、ご飯を食べてお風呂に入ってとやっているうちに、『明日でいいか・・・』となるのはいつどの時代でも誰でも同じだと思います。そこでオンライン英会話レッスンを予約してしまい、30分早起きしましょう。オンラインレッスンの講師はあなたが寝癖を直していなくてもお化粧をしていなくても全く気にしません。また、色々な雑念に悩まされる夕方と違いクリアな頭で臨むことができます。前日の夜練習したものを早速先生相手に使ってみることもできます。新しい言葉やフレーズを実際に自分で使って相手に伝わったという経験をすることによって、その言葉は自分で実際に口に出して使える言葉として定着していくでしょう。
おススメ方法:ライブ配信を見て自分も勉強
動画配信サイトやSNSのライブ配信を見て、ネイティブの方々の生の声、生のスピードに触れながら、全ては理解できなくても大意をとらえることを意識しながら聞くことも総合的な英語力の向上につながります。また、IELTS関連の動画もたくさん配信されています。試験でどういう風に他の人が答えているのかを実際に見ることができると、自分もこういう雰囲気で試験に取り組めばいいのだなということがわかり安心材料にもなると思います。
海外大学院にMBA留学するならIELTS7.0をまずめざせ!
ここまでIELTSの特徴や勉強方法などを見てきました。IELTS7.0をとることはMBA留学を実現させるために非常に大事な通過点となります。IELTS7.0を取得できるということは海外の大学院に留学しても授業についていくことができる最低ラインをクリアしたということですので、非常に高いレベルになります。しかし、登れない山ではありません。隙間時間を上手に活用して勉強をつづけながら、7.0にできるだけ早く簡単に到達できるよう戦略的に対策を練って取り組んでください。