TOEFL100点のレベルは?TOEICや英検との比較、勉強法を紹介
「TOEFL100点って難しい?」「どれくらいのレベルなの?」「TOEIC満点とか英検1級より難しい?」など、英語を教える仕事をしているとTOEFLに関して様々な質問をいただきます。
今回は「TOEFL100点」に関してよくある質問などに回答していきます。勉強法も紹介していきますので留学などでスコアアップが必要な方も、これからの英語学習のヒントにしていただければと思います。ではいきましょう。
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TOEFL100点のレベル比較表:英検、TOEIC、IELTSとの換算表はこれだ
TOEFL iBT,ITP,TOEIC、IELTS、英検など主要なテストのスコア換算表を下記にまとめました。まずはこの表で各テストのそれぞれのスコアの比較を大まかに把握しましょう。
CEFR | IELTS | TOEFL iBT | TOEFL ITP | TOEIC L&R | 英検 |
---|---|---|---|---|---|
C2 | 8.5-9.0 | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 該当なし |
C1 | 7.0-8.0 | 95-120 | 627-677 | 945-990 | 英検1級 |
B2 | 5.5-6.5 | 72-94 | 543-626 | 785-940 | 準1級~1級 |
B1 | 4.0-5.0 | 42-71 | 460-562 | 550-780 | 2級~準1級 |
A2 | 該当なし | 該当なし | 337-459 | 225-545 | 準2級~2級 |
A1 | 該当なし | 該当なし | 該当なし | 120-220 | 3級~準2級 |
TOEFL100点は帰国子女じゃなくても十分狙えるレベル
TOEFL100点は、英検1級レベルと言え、TOEICですと満点の990点に近いレベルです。実際にTOEFL100点を超えており、TOEIC990、英検1級の私の感覚としてもそれくらいかと思います。
よく帰国子女じゃないと取れないスコアですか?と聞かれますが、日本に住んでいる方でも十分に狙えるスコアかと思います。
海外の名門大学に留学するなら狙いたい難易度
海外の名門大学であったり、大学院留学をする場合は多くの場合TOEFL80点以上を求められると思いますが、大学によってはそれ以上のスコアを要求されることもあるでしょう。
100点あればそれらの大学にも出願可能であると思いますので、アメリカの名門大学や大学院に留学したいという場合でしたら、目標として設定したい難易度でもありますね。
TOEFL100点達成するスコアメイクの内訳は
ここからは実際に100点を取得するためのスコアメイクに関して説明していきます。TOEFLで100点を取得する際に、すべての科目を25点取るというのは現実的でなく、各科目にばらつきが出るのが一般的です。
それを理解したうえで自分の勉強時間の傾斜を考えていきましょう。
TOEFL100点を狙う場合のスコアはこう作る
例えば典型的な日本人学習者の方ですと、TOEFL100点取得の場合、下記のような点数分布になると思います。
- リーディング:25~30点
- リスニング:27~30点
- ライティング:22~25点
- スピーキング:20~23点
日本人英語学習者の場合、ライティングとスピーキングが苦手な場合が多いため、リーディングとリスニングで多めに点数を稼ぎ、ライティングとスピーキングのスコア不足を補うというパターンです。
まず単語力とリスニング力を伸ばそう
まず何より大事なのがリスニングの力で、リスニング力がないと、科目としてのリスニングでのスコアも伸びませんが、スピーキングとライティングセクションでもリスニングをしたうえで解答する問題がありますので、その部分のスコアが伸びません。
ですので、TOEFLで100点越えを目指すならばリスニングで極力満点を狙っていきましょう。
また、関連して、単語力も大事になってきます。リスニングで音として英語を聞けるようになって、その単語の意味が分からなければ意味がありません。
単語力はすべてのセクションの点数に影響を与えますので、面倒でも単語の暗記に取り組みましょう。
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TOEFL100点への勉強法
では、ここからは具体的に各科目のスコアアップのための勉強法、試験対策に関して説明してきます。
TOEFL100点への勉強法:リスニング
英語のリスニングが伸びない理由は大きく言って3つしかありません。
1つはまず、そもそも音として聞き取れているかということ。これは発音やディクテーションを繰り返すことで改善されていきます。
2つ目は音として取れてもその単語の意味がわからないというような場合。例えばPatentlyという単語をパテントリーと聞き取れても、意味が分からなければ理解できないですよね。こういった場合は単語力の強化が必要です。
3つ目は音も単語もわかるけど、文章として意味が取れない、つまり文法力です。これはリーディングでまず精読できること、そのあと音読やシャドーイングを繰り返すことで文章の頭から理解する力が身に付きます。
TOEFL100点への勉強法:リーディング
TOEFLのリーディング前提として精読ができることがあります。こまかな意味理解を問う問題が多く、文法構造を理解したうえで読み進めないと失点するためです。
100点越えを目指す場合はリーディングも基本的に30点満点を狙うことになります。ですので、高校レベルの文法力+それを駆使して文章を読むスキルが必要となりますので、そこの部分に不安がある方はまずは高校英文法を固めましょう。
精読ができるようになったら問題を読んでから本文を読むパラグラフリーディングを用いるとリーディング速度が向上します。もちろん、わからなかった単語は一つ一つつぶしていきましょう。
TOEFL100点への勉強法:スピーキング
多くの日本人学習者の方に足りないのは圧倒的に「流暢さ」です。指導している経験から理解していますが、とにかく考えてから英語で出すまでに時間がかかることが多く、それだけでTOEFLでは点数が下がっていきます。
20点台後半を狙うとなるとまた別化と思いますが、20点越えのラインであれば、まず文法的にある程度間違えてもいいので「しゃべる量」に重点を置いてください。
英語を話すことに抵抗がなくなればなくなるほど、そのあと「話す内容の構成」を考える心の余裕が生まれます。
TOEFLのスピーキングもある程度の回答パターンがあるので、そのテンプレートに沿って話すのを練習すれば20点越えは達成できます。
TOEFL100点への勉強法:ライティング
TOEFLのライティングで20点以上を狙っていく場合にまずトライしてほしいのは書く量を増やすことです。
特にIndependent Taskでは350文字以上を目安として取り組んでください。文字の絶対量が足りないと20点以上が出ることはありません。最初から完璧な文章を書けることはありませんので、まずは量を追求しましょう。
その上で20点程度で点数を超えてのびが止まったら構成の問題です。参考書の模範解答などを参考に、自分のライティングに論理性があるか、それをサポートする事例などが入っているなど基本的なことを確認し、再度ライティングを行います。
同じ問題を2回以上解くことで、自分がどういう部分で間違いやすいのか、どの部分を改善すればいいかを体感できます。
TOEFL100点はかなりの高レベルだが対策をすれば獲得は可能
TOEFL100点越えはレベルが高いことは間違いありませんが、実際に日本人でも多くの方がスコアを達成しています。ぜひ自分のスコアとのギャップ理解し、勉強に取り組んでいきましょう。
TOEFL対策におすすめの参考書に関しては下記の記事に詳しく書きましたので合わせてごらんください。