TOEFL iBTとITP2種類の違い解説!内容やスコア換算・難易度や他試験と徹底比較
海外の大学に留学したい!進学したい!と思った時、真っ先に思い浮かぶのは、TOEFLの英語試験ではないでしょうか。
TOEFLは、世界で150カ国が導入し、1万校以上の大学で受け入れられています。英語を母語としない人の総合的な英語力を測るテストです。 TOEFL には、iBTとITPの2種類があり、どちらもアカデミックな内容の試験です。
いざ受験をしようと思った時、「どちらを受けた方が良いのか?」、「すぐにどちらも受けれるのか?」、「それぞれ、どんな問題が出題されるのか?」など色々と疑問に思うことがあると思います。今回は、その疑問に答えていきます。
目次(クリックで飛べます)
TOEFL iBT ITPの違い比較
TOEFL iBT ITPの申込み方法・受験料・試験日程・問題内容・スコアなどの観点からこの2種類の試験の各々の違いについて言及していきます。
TOEFL iBTとは
TOEFL iBTは、”TOEFL Internet Based Testing”の略省になります。 TOEFLは、一般的にiBTのことを指します。大学受験や進学では、ITPよりもiBTのスコアが必要とされることが多いです。
TOEFL ITPとは
TOEFL ITPは、”TOEFL Institutional Test Program”の略省になります。 ITPは、教育機関が管理している試験です。自分の通う学校と留学希望先の教育機関が合意している場合、役立ちます。 大学や大学院のクラス分けにも使われています。
試験形式と申し込み方法の違い
TOEFL iBTはコンピューターで試験を行います。申し込みは、個人でします。 公式サイトにアクセスして、マイETSアカウントを作成する必要があります。 一方、TOEFL ITPは、紙媒体による試験になります。申し込みは、団体で行います。
受験料の違い
TOEFL iBTは、US$245です。(2021年2月に料金改定) 日本円で1$=110円(2021年6月時点)の為、26,950円になります。 TOEFL IPTは、実施する団体の人数によるが、およそ4,000〜5,000円程度の金額になります。 iBTとITPでは、iBTが断然、金額が高いです。IPTの5倍ほどの値段です。 節約したい場合は、IPTですが、4技能の実力を知りたい場合は、iBTが良いです。
試験日程の違い
TOEFL iBTは、基本、週末に行われています。しかし、実施日は、その月によって異なる為、前もって、確認・予約をしておくことが大切です。 TOEFL ITPは、団体受験の為、個人で日程を決めるのではなく、申し込みをした団体が指定します。
問題内容/形式の違い
TOEFL iBTは、「読む・聞く・話す・書く」の4つのセクションから構成されています。4技能の英語力を総合的に判定します。
Reading :30〜40問で54〜72分 アカデミックな長文読解問題
Listening :28〜39問で41〜57分 会話文を聞いて解答、講義の討論を聞いて解答
Speaking :4問で17分 身近なトピックについての意見
Writing :1問で50分 内容の要約・自分の意見
TOEFL ITPは、「聞く・文法・読む」の3つのセクションから成り立っています。2技能の英語力を測定します。
ITPは、2レベルあります。
Level1が、以前実施していたTOEFL PBTに当たります。 Level2は、Level1よりも易しい問題で、問題数も少ないです。初心者向けです。海外の大学留学では、Level1のスコアを必要としています。
【Level1】
Listening :50問で約35分 短い会話・トーク・講義
Grammar :40問で25分 空所選択問題・誤文指摘問題
Reading :50問で55分 様々な分野の長文読解
【Level2】
Listening :30問で約22分 短い会話・トーク・講義
Grammar :25問で17分 空所選択問題・誤文指摘問題
Reading :40問で31分 様々な分野の長文読解
iBTは、4技能の4セクションから成っていますが、ITPは2技能の3セクションになります。 iBTには、アウトプットであるスピーキングとライティングテストがありますので、その対策も必要不可欠です。
試験時間の違い
TOEFL iBTは、約3時間かかります。(2019年8月から問題数が減り、試験時間が短くなりました。) TOEFL ITPは、約2時間となります。 iBTは、ITPより約1時間、長いです。
TOEFL iBT ITP のスコアの違いと換算に関して
TOEFL iBTは、各セクション30点の0〜120点の点数になります。120点満点です。
TOEFL ITPは、セクション1と2が31〜68点、セクション3が31〜67点で、その合計に10を掛けて3で割った数値を四捨五入すると点数が分かります。
310〜677点の点数になります。677点満点です。(Level1)
【TOEFL iBT ITP スコア換算】
iBT Test ITP Test
111-120 640-677
100-110 600-637
90-99 577-597
79-89 550-573
71-78 527-547
61-70 500-523
51-60 467-497
41-50 437-463
30-40 397-433
海外の学校で必要なスコアを換算すると
海外大学のレベル:61〜70(iBT)/500~523(ITP)
海外大学院のレベル:79〜89(iBT)/550~573(ITP)
TOEFL iBT ITP その他のよくある質問
メモを取ることが可能か? TOEFL iBTでは、できますが、TOEFL ITPではできません。 申込み後の日程変更・キャンセルはできるのか? iBTでは、ETSのアカウントから試験日4日前までに行う必要があります。
日程変更では、$60の手数料、キャンセルでは、50%の払い戻しになります。 ITPは、日程変更ですが、団体受験の為、基本ありません。キャンセルの場合、手数料が取られます。申し込みをした団体先に問い合わせて下さい。
TOEFL iBT ITPの日程はどこで確認できる?
TOEFL iBTの日程と試験会場は、ETSのTOEFL iBTページから確認できます。 半年先までの日程が分かります。 https://www.toefl-ibt.jp/test_takers/toefl_ibt/centers_dates.html TOEFL ITPは、団体受験の為、日程と試験会場は、申し込みをした団体が指定します。
TOEFLの難易度を英検、TOEIC、IELTSと比較すると?
TOEFL以外にも英検、TOEIC、IELTSで英語力を判定することができます。 TOEFLと比較して、難易度はどのくらいなのか知りたいと思います。以下のサイトを参考にしてみて下さい。 https://ielbu.com/ielts-difficulty/
TOEFL iBT ITPの対策はどうすればいい?
TOEFL iBT ITPの試験内容や形式を上記に挙げましたが、対策が気になると思います。 それぞれの特徴を抑えて学習することをお勧めします。
iBTは、まず、実際に一度、試験を受験し、自分の現段階におけるスコアを把握することから始めてみましょう。そこから、自分の弱点、強化するところが見えてきます。
ITPは、スピーキングとライティングの問題がないので、対策は、不要です。 リスニング、グラマー、リーディングの傾向を理解する為にも、専用の問題集を参考にすると良いです。
TOEFL ITPのスコアは履歴書に書いてもいい?
TOEFL ITPのスコアを履歴書に書くことは可能であるが、ビジネスでは、あまり周知されていません。公的なものは、TOEFL iBTになります。 履歴書に書く場合、ITPよりもTOEICをお勧めします。
TOEFL iBT ITPの違いを理解して対策すればスコアメイクはむずかしくない!
TOEFL iBT ITPの違いについて述べましたが、基本、それぞれの事柄を理解して準備すれば、何も不安なことはありません。 ポイントを抑えておけば、大丈夫です。自分の実力を存分に発揮し、自分の目標を叶えていってください。