IELTS対策:初心者が最速でスコアアップする勉強法や参考書などまとめ
IELTS対策をするときに何から始めたらいいか迷いますよね。この記事では初心者の方から上級者まで、最速でIELTSスコアを上げるための対策法をまとめました。効果的な勉強法から参考書などをパートごとに解説しましたので興味があるほかの記事も含めてCheck it outしてください。
また、もしまだあなたがIELTSがどのように採点されるか採点基準を知らなければ下記の記事も確認したうえでこの対策記事を読み進めてください。
目次(クリックで飛べます)
IELTS対策を4つのパート別問題形式ごとに解説
IELTSには4つのパートがありますが、それぞれ特徴があります。問題形式は数年に一度しか変わらないので最新のものに対応できるようにしましょう。この記事では2021年9月時点で最新の情報をもとに各パートの対策方法の概略を説明します。
日本人学習者の基本的な対策方法としてはリーディングとリスニングで高得点をとって、スピーキングとライティングを何とかしのぐというやり方です。細かな対策は以下それぞれ紹介しますの。
IELTSリスニング対策
IELTSのリスニングは合計40分で40問です。そのうち問題を解いているのが30分、最後の10分で答えを解答用紙に書き写します。問題を解いている間はとにかくそちらに集中してください。また、基本的な対策として、IELTSではいわゆるイギリス英語の聞き取りになります。事前に参考書やBBCニュースなとで耳を慣らす対策をしておきましょう。
音声が流れるのは一度だけです。また、ディクテーション問題が多く出るのでスペリングも間違えないようにしましょう(イギリス式でもアメリカ式でもOK)。
セクション1:日常会話
2人の人物の会話形式問題です。普通の会話や電話でのやり取りが中心で、電話番号や時間、名前や住所などを答えます。この時一度いったことを後で訂正するというひっかけがよくあるのでそこに注意です。
セクション2:日常説明
1人のスピーカーが読みあげる、日常生活に関わる説明を聞いて回答します。例えば地域の施設についてや会議の食事の手配などです。同じことを別の言い方で言う言い換えが行われますので(例:彼女は遅刻をした→彼女は時間に間に合わなかった)そこに気を付けましょう。
セクション3:学術的な会話
2〜4人が学校や研修で話す内容を聞いて答える問題です。例えば学生と教授であったり、何かのプロジェクトなどに関する話です。誰が何を言ったか混乱しないために自分の頭の中でA,B,Cなど名前を付けておきそれに基づいて回答する癖をつけましょう。
セクション4:学術的な説明
大学の講義など学術的な内容に関して1人のスピーカーが説明する内容です。まず全体を通して何の内容かを把握できるようになったうえでピンポイントな情報の理解を求められる問題の対策をしましょう。
リスニング対策に特化した記事も下記に書いていますので合わせてごらんください。
IELTSリーディング対策
合計40問の問題を60分かけて解きます。IELTSアカデミックかIELTSジェネラルかで内容が変わりますがどちらも3つのセクションで構成されており、それぞれに長文が付いてきます。どちらを受けるにも基本的な対策としてかならず時間をはかって解くようにしましょう。また、単語力が結局読むスピードにも影響を与えるので地道な努力も必要です。
アカデミックテスト
IELTSリーディングテストの文章はすべて実際の新聞や書籍、雑誌からの抜粋です。 テーマは、学術的なものになりますが専門知識を持たない一般の方でも理解できる内容ですので、高スコアを取るために専門知識は必要ありません。
リーディングテストの内容は、説明的で事実を述べるものから、推論したり分析した内容が含まれるなど英語力以上のものが求められます。表やグラフ、イラストなどから情報を読み取ったりとまさに留学などした際に必要となる能力をはかられます。
一番いい対策としてはまず公式問題集を解いて実際の問題を体験することです。そしてスコアをはかってそこから目標とするスコアへの対策を具体的にとっていきましょう。
ジェネラルトレーニング
セクション1では 2〜3の短い文章から出題されてそのうちの1つは複数の文章が組み合わさって構成されます(例えば広告など、似たテーマに関連した6〜8の短い文章など)。ちょっとTOEICぽいですね。内容としては、英語圏の国での日常生活に関するものです。
セクション2では仕事関連(例として:仕事へアプライする、会社のノーティス、従業員への研修など)に焦点を当てた2つの短い文章から出題されます。
セクション3では一般的なトピックを扱った、比較的長めで複雑な文章から出題されます。
ジェネラルトレーニングでも対策は基本的に同じでまず公式の問題集を解いて自分の現在のスコアをはかりましょう。そのうえで具体的な対策に入ります。もちろん解いた問題はきちんと単語などわからないものをなくすようにしましょう。
リーディング対策に特化した記事は下記を参照にしてください。
IELTSライティング対策
リーディングを同じくアカデミックとジェネラルで問題が違うので自分に必要なものを選びましょう。どちらの対策にも必要なことは、必ず「IELTS特有のフォーマットに合わせる」ということです。
IELTSライティングの対策にはクリエイティビティは一切必要なく、いかにIELTSで高得点が出る形で書くかが問題です。また、単語のスペルミスや文法間違いは容赦なく点をひかれますので、初歩的なミスをしないことも大切です。
アカデミックテスト
アカデミックモジュールは2つのパートで構成されています。タスク1 とタスク2 に対する解答は、アカデミックな書き方をする必要があります(例:きちんとパラグラフ構成をするなど)。対策としては基本的なアカデミックライティングの技術を身に着けることです。
タスク1: グラフ、表、図を提示され、情報を自分で理解したうえでまとめて説明します。他にもデータやプロセスなどが表示されることがあります。
タスク2: 誰かの意見、論点、問題について自分の考えを書くことを求められます。問題は、学部や大学院に進学したり生徒さんには一般的な内容で高度な専門知識は必要になりません。
ジェネラルトレーニング
ジェネラルモジュールもアカデミックと同じく2つのタスクで構成されます。ただこちらは一般時事問題や個人に起こることがメインになります。
アカデミックライティングほど固く書かなくてよいのですが、英語でエッセイなど書いたことがない場合は対策としてアカデミックライティングの方法を学んでから少しフォーマル度を落とすこともできます。内容の一貫性には気を付けてください。
タスク1: 状況にあわせて依頼、苦情、謝礼など会社や一般生活で必要な状況におけるライティングスキルが求められます。基本的にセミフォーマルもしくはフォーマルな文体で書くことが求められます。
タスク2:テーマが与えられ、それに対してエッセイを書くように求められます。エッセイは、アカデミックライティング・タスク2と比較すると、そこまで改まった方式で書く必要はありません(最低限の構成は必要)。
ライティングに関してより詳しい記事は下記を参照ください。
スピーキング対策
スピーキングはアカデミックとジェネラルで違いはなく、3つのパートで構成されます。一番の対策は「まず流暢さを高めることを目指す」ということです。我々ノンネイティブが初めから完璧な英語を話すことを目指すと流暢さ(Fluency)が改善されずスピーキングのスコアが伸びません。ここは赤ちゃんが英語を学ぶのと同じで、とにかく最初は何か話すうちに改善していきますので話す量を意識してください。
まずとにかく量を話せるようになる→発音よくする→単語の幅増やす→言い換えの幅増やす→正確に話せるようにするという流れでスピーキングは伸ばせます。では、ここからは各パートの紹介です。
パート1:自己紹介のパートです。名前や出身地、仕事、趣味など自己紹介を質問形式で答えます。大事なのは面接官も人間なので、ナイスな笑顔で行きましょう。また話す内容をほぼコントロールできるので、ここで多少こなれた表現ができるとスコアが上がります。(4~5分)
パート2:スピーチのパートです。指定のテーマが書いてある紙を渡されそれについてスピーチします。英検みたいですよね。1分ほど考えて、2分以内に話します。ここでアイデアが出ず涙した生徒さんは星の数ほどいます。考えが出てこないときの対策としてはテーマに関してYesかNoで考えることです。(3~4分)
パート3:ディスカッションのパートです。パート2のテーマをもとに、面接官があなたに質問しますので自分の意見を述べます。対策としてはパート2からの自分の意見に一貫性を持たせましょう。(4〜5分)
スピーキング関してより詳しい記事は下記を参照ください。
IELTS対策の流れ:初心者が7.0のスコアを取るまでの5のステップ
ここでは日本で高校まで普通に英語を勉強した方がこれからIELTSをうけるという体で、多くの大学に留学できるようになるレベルの7.0を取得することを想定したIELTS対策の流れを紹介します。あくまでモデルケースで、あなたの現在の英語レベルや状況にもよりますが参考になればと思います。
ステップ(1)公式問題集で自分のレベルを把握する
IELTS対策のまず1つ目は何といっても公式問題集で自分のレベルを把握することです。ライティングとスピーキングは答え合わせができないのでわからないかもしれませんが、大まかに言ってリスニングとリーディングより1低いスコアだと思ってもらえれば大丈夫です。
IELTSの難易度に関しての詳しい記事は下記を参照ください。
ステップ(2)弱点に基づき対策を考える
対策の2番目としては自分の間違えたところを確認することです。例えばリーディングの時間が足りなければ速読力が足りないということで単語力が弱点、リスニングでそもそも何を言っているのかわからないレベルなら発音からなど、自分の弱点をまず把握しましょう。この作業つらいですよね。でも、IELTS対策で一番大切です。
ステップ(3)文法→リスニング→その他の順で攻略する
あくまで一般論になりますが、日本人のIELTS学習者さんにとってリーディングが一番早く伸びると思いますので、リーディングを伸ばすために文法力をつけましょう。高校までに習う文法力があればそれ以上の複雑な英文法は不要です。目安としては関係詞を間違いなく使いこなせるレベルです。
その後はリスニング力アップに取り組みましょう。ある程度リスニングができるようになると移動時間などに単語力を上げられたりもするので大事です。
この後はステップ2の自分の弱点に基づき弱い部分から優先的に勉強して対策していきます。
ステップ(4)問題集を解きまくってIELTSの問題形式になれる
いよいよ受験が近づいてきたら何度も問題集を解いて問題形式に細胞のレベルまで慣れていきましょう。やはり試験慣れというのはあります。何冊かの問題集をぐるぐると何周も回すイメージで解いていくといいでしょう。当然回数を重ねると出来が良くなってくるので試験前の自信になります。笑
ステップ(5)オンライン学習やアプリなど取り入れ体で反応できるレベルまでにする
ステップ4の対策とも重複しますが、IELTSの対策素材はオンラインやアプリなどたくさん出ています。IELTSは公式アプリもありますので、数をこなすことを忘れないでください。IELTSは2万円以上する高いテストですので、ぜひ十分な準備をしてから試験に臨んでください。
IELTS対策まとめ
今回のIELTS対策の記事をまとめると下記のようになります。
- IELTSは各パートごとに対策する必要がある。
- 伸びやすいパートはリーディングとリスニング。まずこれらを先に延ばしてからライティングとスピーキングに取り掛かる。
- リスニング対策はまずイギリス英語に慣れること。またディクテーション対策にスペリングは完璧に。
- リーディング対策は時間をはかって問題をとくこと。単語力が全体的なスピードアップにつながるので合わせて取り組む。
- ライティング対策はとにかく「IELTSのフォーマット」に合わせること。想像力は必要ない。文法や単語のミスなど基本的な間違いはしない。
- スピーキング対策はスコアが低いうちはとにかく流暢性を意識する。話せるようになってからほかの要素に気を遣う。
IELTSの対策方法が分かったら具体的にどのように勉強していけばいいかを知る必要がありますよね。IELTSの勉強方法についてはこちらの記事で説明をしていますので、ぜひご覧ください。
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