IELTSスコア換算の目安まとめ!採点方法や各スコアのレベルも解説

「留学でIELTSのスコアを取らなければいけないけど、どれくらいの難易度なのかわからない」、 「他の英語試験と比較して点数の目安を知りたい」という方は、ぜひ本記事を読んで疑問を解決しましょう!

他の試験との比較で、得点の目安を知り、さらに採点基準や採点方法を事前に知っておくことで、より高得点を目指していきましょう!

IELTSと他英語テストとの換算表はずばりこれだ

TOEFL、TOEIC、英検などとの比較換算法はこちらです。

CEFR IELTS TOEFL iBT TOEFL ITP TOEIC L&R 英検
C2 8.5-9.0 該当なし 該当なし 該当なし 該当なし
C1 7.0-8.0 95-120 627-677 945-990 英検1級
B2 5.5-6.5 72-94 543-626 785-940 準1級~1級
B1 4.0-5.0 42-71 460-562 550-780 2級~準1級
A2 該当なし 該当なし 337-459 225-545 準2級~2級
A1 該当なし 該当なし 該当なし 120-220 3級~準2級

TOEFLや英検との比較やスコア換算時に気を付けること

TOEFLや英検はどちらもIELTSと同じく4技能を測定することができるため、TOEICよりは比較的正しく換算することができるでしょう。

しかし、問題の形式や採点の方法が異なっているため、正確に換算することはできません。 換算して得られたスコアは、あくまでも参考として受け取るようにしましょう。

TOEFLとIELTSはどちらも留学の採用基準として受験されることの多い試験です。 TOEFLはアメリカ英語であるのに対して、IELTSはイギリス英語であったり、受験形態や面接形態が異なっていたり、と相違点は複数あります。 IELTSでは6.5や7.0など大まかなスコアが付与される一方で、TOEFLは一点刻みのスコアが付与されます。

また、英検では級ごとに問題のレベルが異なっていて、「合格or不合格」という結果が判定されるため、 IELTSとは異なり、スコアが付与されることはありません。

以上より、IELTS、TOEFL、英検それぞれを平等に比較することができないため、換算時には注意しましょう。

TOEICとの比較・換算はあまりあてにはならない

受験者数の多いTOEICですが、IELTSとの比較・換算においてはあまり参考になりません。 大きく二つの理由があるので、ご説明いたします。

まず、TOEICでは4技能を計測することができないからです。 TOEIC受験者の大半はTOEIC L&Rといって、リスニングとリーディングのみでスコアを出しています。

TOEIC S&Wというスピーキングとライティングを計測する試験も存在しますが、まだまだ受験者数が少なく、 皆様の中で受験したことのある方はかなり少ないのではないかと思います。

したがって、多くの方にとって2技能しか測定することのできないTOEICはIELTSとの換算に向いていません。

また、TOEICと IELTSの内容や出題傾向が大きく異なることも理由の一つです。 IELTSでは、留学や海外進学に向けた英語力の証明を目的に受験されるため、アカデミックな内容や、英語を実用的に運用していける能力を測定しています。

一方で、TOEICでは、ビジネスに特化した内容であり、ビジネスの場面で会議や交渉をしていくのに必要な力を計測しています。 したがって、目的が全く異なっている二つの試験を正しく換算することは困難です。

IELTSスコアの採点基準や方法を知ろう

IELTSでは、1.0~9.0の範囲で0.5点刻みでスコアが付与されます。 リスニング、リーディング、スピーキング、ライティングのそれぞれを別々に評価し、それぞれの平均がOverallスコアとして採用されます。

Overall各スコアのレベル感

IELTSのオーバーオールバンドスコアにおける評価のレベル感としては下記のとおりです。

バンドスコア評価詳細
9エキスパート・ユーザー十分に英語を駆使する能力を有している。適切、正確かつ流暢で、完全な理解力もある。
8非常に優秀なユーザー  時折、非体系的な不正確さや不適切さがみられるものの、十分に英語を駆使する能力を有している。
慣れない状況においては、誤解が生ずることもありえる。込み入った議論に、うまく対応できる。 
7優秀なユーザー時折、不正確さや不適切さがみられ、また状況によっては誤解が生ずる可能性もあるが、英語を駆使する能力を有している。
複雑な言語も概して上手く扱っており、詳細な論理を理解している。
6有能なユーザー不正確さ、不適切さ、および誤解がいくらか見られるものの、概して効果的に英語を駆使する能力を有している。
特に、慣れた状況においては、かなり複雑な言語を使いこなすことができる。 
5中程度のユーザー部分的に英語を駆使する能力を有しており、大概の状況において全体的な意味をつかむことができる。
ただし、多くの間違いを犯すことも予想される。自身の分野においては、基本的なコミュニケーションを行うことができる。 
4限定的ユーザー慣れた状況おいてのみ、基本的能力を発揮できる。
理解力、表現力の問題が頻繁にみられる。複雑な言語は使用できない。 
3非常に限定的なユーザー非常に慣れた状況おいて、一般的な意味のみを伝え、理解することができる。
コミュニケーションが頻繁に途絶える。
2一時的なユーザー 確実なコミュニケーションを行うことは不可能。慣れた状況下で、その場の必要性に対処するため、極めて基本的な情報を単語の羅列や短い定型句を用いて伝えることしかできない。
英語による会話、および文章を理解するのに非常に苦労する。
1非ユーザーいくつかの単語を羅列して用いることしかできず、基本的に英語を使用する能力を有していない。
0非受験者評価可能な情報なし。 

(https://www.eiken.or.jp/ielts/result/pdf/interpretation-of-ielts-bandscores-j.pdf 参照)

リスニングとリーディングは正解数でスコアが分かる

リーディングのスコアは以下の通りです。

Academic Reading Band score 素点(満点40)

5 15
6 23
7 30
8 35

General Training Reading Band score 素点(満点40)

4 15
5 23
6 30
7 34
8 38

リスニングのスコアは以下の通りです。

Listening (Academic and General Training)
Band score 素点(満点40)

5 16
6 23
7 30
8 35

ライティングとスピーキングは採点基準の基づき得点が決まる

ライティングでは、「課題の達成度」、「一貫性とまとまり」、「語彙力」、「文法知識と正確さ」の分野で採点されています。

スピーキングでは、「流暢さと一貫性」、「語彙力」、「発音」、「文法力」、「正確さ」など多くの基準に従って採点されます。 これらの採点基準については、IELTSの公式サイトにて公開されているので、是非こちらをご覧ください。 https://ieltsjp.com/get-ielts-results/ielts-bandscores/

IELTSで留学するには?などスコアに関するよくある質問

IELTSで留学するには?などスコアに関するよくある質問

Q1. 申し込み締め切りはいつまでですか? A1. 筆記テストの19日前の正午までです。

Q2. テスト結果はいつごろわかりますか? A2. 原則、筆記テストの13日後に成績証明書が郵送にて発送されます。   また、同日13:00以降、マイページにてテスト結果を閲覧することができます。

Q3. 留学するにはどれくらいのスコアが必要ですか? A3. 国にもよりますが、大学への留学ではおよそ6.0~7.0、大学院の留学ではおよそ6.5~7.5のスコアが必要です。詳細は各大学のホームページやメール等でお問い合わせください。

日本人のIELTS平均スコア

日本人のIELTS平均スコアは下記のとおりです。

リーディング:5.6 リスニング:6.0 ライティング:5.6 スピーキング:5.8 Overall:5.8

スコアに納得いかなければ再採点が申請できる

IELTSには再採点(Enquiry on Results(EOR))という制度があります。 採点結果に不服がある場合は、もう一度採点を依頼することができます。

再採点の申し込みには9000円が必要になります。 再採点によってスコアが上がった場合は全額返金されますが、スコアが変わらなかった場合は返金されません。

留学に必要なIELTSスコアを大学や大学院に確認しよう

留学先の国や大学、大学院によって必要なIELTSのスコアは変わります。 事前に必要なスコアを確認し、その点数を取得することができるように、計画的に学習を進めていきましょう。

IELTSスコア換算の目安まとめ!採点方法や各スコアのレベルも解説のまとめ

本記事では、他の英語試験とのスコア換算や、IELTSの採点方法についてご紹介いたしました。 また、各スコアのレベル感も事前に知っておくことで、必要なスコアを取るための万全の準備を行っていきましょう。 みなさまが目標のスコアを取得できることを願っております!

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