IELTSでイギリス英語は必須?アメリカ英語だと減点される?質問総解答
IELTSといえばイギリス英語が使われることで有名な英語のテスト。今日はそんなIELTSとイギリス英語関連の疑問にお答えしましょう。
目次(クリックで飛べます)
IELTSにイギリス英語じゃないとだめ?勉強は必要?
まず親の小言より聞いたこの「IELTSってイギリス英語じゃないとだめなんですか?」という質問に回答しましょう。
マストではないがやっておいたほうがいい、なぜなら
まずIELTSはイギリス英語じゃないとだめ?という質問に対する答えはNoです。はい、この記事終了、解散!笑
真面目に答えますと、イギリス英語でもアメリカ英語でもOKと公式に説明されています。
いいですか、そもそもIELTSの正式名称はInternational English language testing systemです。(ここ試験でるぞー(出ない))
よって”International”と言っている試験なのでイギリス英語だけだと問題があるのでアメリカ英語でもOKです。
が、ある程度イギリス英語に慣れたほうがいいです。なぜならリスニングの時やリーディングの時に少し有利なのと、実際に留学など現地にいったときに楽だからです。
私はイギリスに留学した時になぜかTOEFLを使ったのですが、現地で発音の違いに衝撃をうけ、耳を慣らすのに時間がかかりました。また、アメリカ式でスペリングしてよくネタにされていました。
ですので今からなれるようことをおすすめします。
日本で教わるのはアメリカ英語なので耳慣らしをしよう
日本人が学校で勉強しているのは基本的にアメリカ英語です。映画などもやはりアメリカのを多く見ていますよね。
よってリスニングやスペリングなどはアメリカ英語で覚えているので初めてイギリス英語を聞いたときなどは違和感や「この人英語下手だな」という謎の感覚に襲われることがあります。
どちらも慣れれば違いが分かるようになるので、ではここから少しイギリス英語とアメリカ英語の違いについて説明しましょう。
IELTSあるある:イギリス英語とアメリカ英語の違いはなんですか
イギリス人とアメリカ人複数名に確認しましたが、特殊な単語や言い回しを除いてほぼ100%お互いが言っていることを理解しています。神奈川出身の私が青森のおばあちゃんの言っていることが4割くらいしか理解できなかったのと比べるとだいぶ救われますね!
お互いの英語に違いがあるけれど理解できるレベルなので、これから説明するいくつかの主な違いを理解してもらえれば問題ありません。では、ここから具体的な違いを見ていきましょう
発音
イギリス英語とアメリカ英語の違いでもっとも顕著なのは発音でしょう。IELTSの問題集で初めてイギリス英語を聞いてびっくりした方も多いはず。具体的にいくつかの違いを見てみましょう。
単語 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
---|---|---|
Tomato | トマート | トメイトゥ |
Vitamin | ヴィタミン | ヴァイタミン |
Internet | インタネット | イナネ |
Can’t | カーント | キャント |
There | ゼア | ゼーアし |
Job | ジョブ | ジャーブ |
違いの特徴として下記の点があげられます(必ずすべての単語に当てはまるわけではありません)
- イギリス英語はrの発音が弱い(There)
- oの音にアメリカ英語はaが混ざる(Job)
- tの音をイギリス英語はちゃんと発音する(Internet)
しかし、Tomato,Vitaminなどのように上記のルールに当てはまらないものも多くあります。個人的にはイギリス人に「トメートゥ」といったところThere is no such thing(そんなものはない)と言われたいい思い出があります。
どちらかというと日本語に入っている日本語はイギリス英語のほうが近いですよね。ちなみにZはイギリス英語はゼットですが、アメリカ英語はズィーなので、ドラゴンボールZはイギリス英語ですね。
IELTSのリスニング対策に関しては下記の記事に詳しく書いていますのでこちらも併せて確認ください。
単語
ここでは同じものを別の表現をするものを集めました。下記の中で特に注意してほしいのはGround Floorで、イギリスでは1階がGround Floor、2階が1st Floorと一つ階がずれます。ここはアメリカのほうがわかりやすいですよね。
ちなみに私のイギリス人の友人にサッカーのことをSoccerといったところ、「違う、Footballだ。足とボールを使うだろ。俺の前で二度とまちがえるなよ」とさわやかに訂正してくれました。
単語 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
---|---|---|
アパート | Flat | Apartment |
1階 | Ground Floor | 1st Floor |
列 | Queue | Line |
バス | Coach | Bus |
ガソリン | Petrol | Gas |
駐車場 | Car park | Parking lot |
スペル
イギリス英語とアメリカ英語でのスペルの違いをいくつかあげてみましょう。イギリス英語はもともとの単語のつづりを守っているのですが、アメリカ英語では全体的に実際の発音にあわせていっているのがわかりますね。
単語 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
---|---|---|
色 | Colour | Color |
センター | Centre | Center |
ライセンス | Licence | License |
団体 | Organisation | Organization |
カタログ | Catalogue | Catalog |
プログラム | Programme | Program |
文法
イギリス英語の特徴として典型的なものはHaveの代わりにHave gotを使うことなどがあります。他にもいくつか特徴をまとめたので確認しましょう。
- Have の代わりに Have gotを使う
- アメリカ英語では過去形で表現する事も現在完了でいう(ケースバイケース)
- Getの過去分詞はgot(gottenじゃない)
- ShallをWillのかわりにつかうことがある
- Needn’tという独特な表現がある(need toは同じ)
ちなみにイギリス人はアメリカ英語をほぼ100%わかってますので、我々はどちらで話しても大丈夫です。
例文 | イギリス英語 | アメリカ英語 |
---|---|---|
ペンを持っている | I’ve got a pen. | I have a pen. |
ペン持ってる? | Have you got a pen? | Do you have a pen? |
ペンなくしちゃった | I’ve lost a pen. | I lost a pen. |
彼は賞をもらった | He has got a prize. | He has gotten a prize. |
今日はがんがって働くぞ | I shall/will work hard today. | I will work hard today. |
心配しないで | You needn’t/don’t need to worry. | You don’t need to worry. |
IELTSとイギリス英語関連質問と回答
ここでは他に私がよくいただく質問に対する回答をまとめてみました。
アメリカ発音で答えると減点されますか
されません。ただし発音はスピーキングに際して採点項目にはいっており、日本人英語は減点(そもそも英語の発音でないので)されますので、イギリス英語でもアメリカ英語でもいいので発音は練習しましょう。
IELTSのスピーキングと採点基準に関する詳細は下記の記事がよく読まれています。
イギリス英語でスペリングしないとだめですか
問題ありません。イギリスやオーストラリアに留学後にディスられるかもしれませんがIELTSでは問題ないです。
イギリス英語とアメリカ英語のスペリングが混じるとスコアが下がりますか
これも問題ありませんが、今のうちから極力どちらかで統一して書くようにしたほうがいいでしょう。
留学後はたくさんの課題を提出することになりますが、イギリス英語とアメリカ英語がまじっているのは、標準語のなかにちょいちょい関西弁が混じるようなものです。
TOEFLはイギリス英語ですか?
標準的なアメリカ英語です。TOEFLはアメリカのETSという教育機関がつくったテストだからです。
満点を取るにはイギリス英語でないといけませんか
イギリス英語でもアメリカ英語でも問題ありません。
標準的なイギリス英語発音(RP)でないといけませんか
RP(Received Pronunciation)でなくても問題ありません。余談ですがRPを話すのはBBCや王室などかなり限られた人なので、イギリスでも一般の人から聞くことはめったに聞くことはないでしょう。
IELTSにイギリス英語は必須でないが慣れておいたほうが色々メリットがある
この記事ではIELTSとイギリス英語、そしてアメリカ英語との違いについて解説してきました。この記事の内容をもとにイギリス英語に親しめば、IELTSで有利になるだけでなく、実際に現地に行ったときに早くなじめるでしょう。
IELTSを使ったイギリス留学や永住権申請などに関して知りたい方は下記の記事も併せてごらんください。