IELTSバンドスコアって?採点方法や平均点、留学就職に必要な点数目安解説
私の英語力はどのくらい?IELTSのテストは各自の英語力が採点され得点がつきます。 その内容には、リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4種類があります。
それぞれのスコアのことをバンドスコア(Band score)と呼びます。 その各スキルの平均点を出し、それがあなたのIELTS得点になります。 それぞれのスキルのバンドスコアについて、ここで詳しく知って、各自の目標点数をを目指しましょう。
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IELTSのバンドスコア(Bandscore)と採点基準解説
IELTSは主要技能であるリーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4つのスキルの能力に応じて点数が付けられます。 そして受験者の使用用途により2種類のテストが受験できます。
1つ目はアカデミックモジュール。 これは、大学及びそのほかの教育機関に留学する際に英語能力を判断するために取り入れられています。 現在はイギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、そして近年はアメリカでも多用され始めました。
もう1つは、ジェネラルモジュールと呼ばれ、移民や海外研修、就職に利用されています。
この2つも内容は違いますが、バンドスコアがでるという意味では同じです。
バンドスコアとはIELTSの採点方法のこと
IELTSは英検などのように何点獲ったら合格という試験ではなく、自分の英語力を点数化するテストです。その点数は0.5刻みで下は1.0から満点の9.0までがあり、各スキルのスコアによって英語力が示されます。
バンドスコアはリーディング、スピーキングなどのように個別の科目に対するバンドスコア、すべての科目の総合したオーバーオールのバンドスコアの2種類があります。
リーディングとリスニングは40問中の正答数でバンドスコアが決まります。そしてライティングとスピーキングは、試験官によって公平な基準を用いて採点されます。
IELTSはスコアごとに能力の目安が示されている
IELTSの0~9までのオーバーオールバンドスコアの評価は下記のとおりです。
バンドスコア | 評価 | 詳細 |
9 | エキスパート・ユーザー | 十分に英語を駆使する能力を有している。適切、正確かつ流暢で、完全な理解力もある。 |
8 | 非常に優秀なユーザー | 時折、非体系的な不正確さや不適切さがみられるものの、十分に英語を駆使する能力を有している。 慣れない状況においては、誤解が生ずることもありえる。込み入った議論に、うまく対応できる。 |
7 | 優秀なユーザー | 時折、不正確さや不適切さがみられ、また状況によっては誤解が生ずる可能性もあるが、英語を駆使する能力を有している。 複雑な言語も概して上手く扱っており、詳細な論理を理解している。 |
6 | 有能なユーザー | 不正確さ、不適切さ、および誤解がいくらか見られるものの、概して効果的に英語を駆使する能力を有している。 特に、慣れた状況においては、かなり複雑な言語を使いこなすことができる。 |
5 | 中程度のユーザー | 部分的に英語を駆使する能力を有しており、大概の状況において全体的な意味をつかむことができる。 ただし、多くの間違いを犯すことも予想される。自身の分野においては、基本的なコミュニケーションを行うことができる。 |
4 | 限定的ユーザー | 慣れた状況おいてのみ、基本的能力を発揮できる。 理解力、表現力の問題が頻繁にみられる。複雑な言語は使用できない。 |
3 | 非常に限定的なユーザー | 非常に慣れた状況おいて、一般的な意味のみを伝え、理解することができる。 コミュニケーションが頻繁に途絶える。 |
2 | 一時的なユーザー | 確実なコミュニケーションを行うことは不可能。慣れた状況下で、その場の必要性に対処するため、極めて基本的な情報を単語の羅列や短い定型句を用いて伝えることしかできない。 英語による会話、および文章を理解するのに非常に苦労する。 |
1 | 非ユーザー | いくつかの単語を羅列して用いることしかできず、基本的に英語を使用する能力を有していない。 |
0 | 非受験者 | 評価可能な情報なし。 |
日本人の平均スコアは
IELTSスコアの日本人の平均はというと、 リーディング:5.6 リスニング:6.0 ライティング:5.6 スピーキング:5.8 Overall:5.8です。 それぞれのセクションの問題形式と採点基準を説明していきます。
IELTSリーディングの採点基準
リーディングテストは試験時間は60分で全部で40問あります。 3つの長文を読んで回答し正解するごとに1点が加算され、正解数によってバンドスコアが決まります。
リーディングでは、アカデミックとジェネラルモジュールでスコアの換算が異なります。一例として、日本人の平均値であるスコア6を得るためには、ジェネラルは正答数が30-31問、一方アカデミックは23-26問とアカデミックのほうが難易度が高いとわかります。
IELTSリスニングの採点基準
リスニングもリーディング同様に正解ごとに1点加算され、合計点がスコアに割り当てられます。
試験時間は40分、出題は計40題です。 大きく分けて4つのセクションに分かれており、ネイティブスピーカーによる日常の会話などから出題されます。 リーディングと同じようにスコア6を例にしてみると、正答数は23-25問です。
IELTSスピーキングの採点基準
スピーキングは試験管とのインタビュー形式で11~14分程度の試験時間です。 リーディングやリスニングと異なり正解が一つというわけではないので、公平を期するために、訓練を受けた試験官が4つの採点基準をもとに採点することとなっています。
1 Fluency and Coherence (流暢さと一貫性)
2 LExical Resource (語彙力)
3 Grammatcal Range and Accuracy (文法的知識とその正確さ)
4 Pronunciation (発音) 上記の基準をもとに、どのくらいのレベルであるかを評価表をもとにバンドスコアが決定します。
IELTSライティングの採点基準
ライティングは試験時間60分で、2問出題されます。 スピーキングと同様に、IELTS認定試験官が採点基準をもとに採点することとなっています。その基準としては、
1 Task Achevement (問題に対する達成度)
2 Coherence and cohesion (一貫性と論理性)
3 Grammatical range and accuracy (文法的知識とその正確さ)
4 Lexical resources (語彙力)
この4つの基準をもとに、どのレベルになるか評価表と照らし合わせて、スコアが決まります。 得点の内訳としては、2問目のほうが得点の比重が1問目の2倍となっており、1問目と2問目の平均がこのライティングセクションのバンドスコアとなります。
IELTSオーバーオール(Overall)バンドスコアの計算方法
IELTSでは、上記4種類のスキル(リーディング、リスニング、スピーキング、ライティング)のバンドスコアの平均を出したものをオーバーオールバンドスコアと呼びます。 これが、個人のIELTSスコアとなります。
たとえば、日本人の平均(Overall 5.8)を例に計算してみると、
リーディング:5.6 + リスニング:6.0 + ライティング:5.6 + スピーキング:5.8 = 23
合計 23 ÷ 4 = 5.75
計算結果、4つのスキルの平均は5.75ですが、実際に個人がこれと同じスコアを取った場合は、スコアは0.5刻みなので、繰り上がり6.0となります。 0.25を境に切り捨てもしくは繰り上がりとなります。例えば、5.2だと5.0に、5.3だと5.5となります。
留学や就職に必要なバンドスコアの目安は?
それでは、実際に留学したい、もしくは仕事でIELTSのスコアが必要となったときに、どのくらいの得点が必要なのでしょうか。
まず、大学に関してはそれぞれの地域や大学によってスコアが定められているが、イギリスの大学だと6.0~7.0、大学院で6.5~7.5が求められています。
そして、就労においては滞在期間が長いほど高い英語力が必要とされています。そのため、各国の規定を確認して、試験に挑むようにしてください。
バンドスコアOverall7.0を目指そう
イギリスをはじめ、IELTSを取り入れている大学への留学を考えたときに、一流大学は基準点を7.0以上と掲げているところも少なくありません。 大学院だと7.5以上のところも多く、留学生というくくりではなく、あくまでも現地の一般の学生と同レベルに学問に向き合えないといけません。
そして、現地での仕事をしたいと思ったときに、外資系の企業は目安として7.0を基準としている場合も多くあります。 バンドスコアはそれぞれの大学で提示されていますので、各自目標を確認してみてください。
現状はスコアが足りていなくても、自分の苦手分野の克服や各セクションの底上げをしていくことで、あと1歩上を目指していきましょう。
IELTSバンドスコアの採点基準を知って目標点をめざそう
IELTSのバンドスコアについて、各セクションのバンドスコアやその基準について述べてきました。このテストを受けることで今の自分が持っている英語力がどのくらいかを知ることができると思います。そして、留学や就職などの目標とするスコアに向けて、取り組んでいきましょう。