英検を履歴書に書けるのは何級から?資格として強い?他の英語資格と合わせて紹介

英検は、日本人にとって一番と言っていいくらい馴染みのある英語資格ではないでしょうか。中学時に英検3級、高校時に2級の取得を推奨されて受験したことがある人が多いと思います。

かなり多くの人が持っている資格ですから、持っていないと逆に履歴書を見る側からするとあれ?っとなってしまうかもしれませんね。履歴書にきちんと書いてアピールしていきましょう。

英検を履歴書に書く時は正式名称で!略称は×

英検と普通に読んでいますが、これは略称になります。『実用英語技能検定』というのが正式名称ですので、履歴書に記入する際は『英検2級取得』などと書いてしまうことのないようにしましょう。 履歴書の『免許・資格』欄に書きます。 例)2020年 9月 実用英語技能検定2級取得

英検は何級から履歴書に書いてもいいの?

一般的には英検は2級から履歴書に書いてよいという認識があると思います。というのも、英検の公式HPにはこう書かれています。 『2級は、準2級までしっかりつけてきた力を実生活の様々な分野で応用できる力を身につけている級で、レベルは高校卒業程度とされています。

社会生活に必要な英語を理解し、使用できることが求められます。』 英検2級は義務教育を終えて、高等教育としての英語をしっかり学んで習得した人が取得できる程度の級になるので、ある程度社会で使える英語力の基礎が出来ていると認識されているからです。

但し、中学校を卒業したばかりの高校生は英検3級ともちろん履歴書に書いて大きなアピールになりますし、逆に大学卒業した人で英検2級だけだと心なしかさみしい気がするのも確かです。自分の年齢や受けてきた教育レベルに合った級を取得していることが望ましいですね。

英検を履歴書に書く期限はない!?

日本でよく知られている英語の資格にはこの他にTOEICやTOEFLなどがあります。これら試験は、資格試験ではなく英語能力測定試験のため、受験日から2年という有効期限があります。

これはなぜかと言うと、母語ではない外国語というのは、毎日使えば数か月のうちに飛躍的に上達することもあれば、勉強せず使用せずの状態が続いた場合には同じようにほんの数か月で大幅にレベルダウンすることも多々あります。

そのため、こうした有効期限が定められているのです。 しかし、英語検定は資格ですので、一度取ってしまえば今のところは未来永劫胸を張って英検2級取得と履歴書に書くことができるものです。

英検を生かすことができるのはどんな職種?

英検を生かすことができるのはどんな職種?

英検を生かすことのできる職種は多々あります。英語を使う仕事をする人もそうですが、英語を教える人、日本に留学に来た人のサポートをする人、接客業の人など数えればきりがありません。

英検は日本人に馴染みのある試験だけあって、ノウハウも参考書も問題集も揃っていますので、英検の資格取得のために努力を重ねることで自分の英語力を押し上げることができます。現在のボーダレス社会において英語は必須言語ですので、どんな職を希望していたとしても英検は役に立つこと間違いなしです。

教員採用試験で有利!

英語を教える人にも有利と書きましたが、教員採用試験で有利になるのは英検1級もしくは準1級以上を持っている方に限られます。

教員採用試験では、この2つの級を持っている場合に加点をもらうことができたり、英語実技試験が免除になったりすることがあります。狭き門である教員採用試験を突破するためにも是非、準1級からチャレンジしてみてください。

英検1級ならスコアによってはTOEICより魅力的!?

TOEICは日本の企業に非常に好まれ、親しまれている英語試験で、社内での英語力評価基準に使用されたりしています。しかし、一般的に言うところのTOEICは、TOEIC Listening and Readingで、リスニングとリーディングのみの試験になっています。

逆に英検1級は、1次試験は筆記とリスニングでTOEIC同様ですが、二次試験に面接官との面接が含まれています。また、一次試験の筆記でも英作文(ライティング)が組み込まれており、受験者泣かせとなっていますが、逆にこれが英検1級取得者がTOEICの800点台の人と比べて逆に魅力的にうつるかもしれない理由となります。

TOEICやTOEFLと英検のスコア換算

よくTOEIC900点なら、TOEFLは何点ですか?と疑問に思われる方がいると思います。過去にはTOEFLを主催しているETS(Educational Training Service)でTOEICとのスコア換算表を出していたようですが、現在では公式な換算表というものは存在していません。

しかし、巷では換算表なるものが出回っています。英検1級はTOEFL100程度、TOEIC900点程度とよく見かけますが、これはどちら向きに見るかで可能と思えることも、不可能と思えることもあります。

例えば、TOEFLで100点取れる人は、対策さえすれば恐らく英検1級合格も届く可能性が高いと思いますし、TOEIC900点は比較的余裕を持って到達することが出来るでしょう。

しかし、TOEIC900点の人が、TOEFL100点を取れるかというとこれはかなり厳しいのではないかと思われますし、英検1級もしかりです。 これは、それぞれの試験の目的が違っていることに起因していますが、あまり安易な換算表を信じてしまわぬようにしてほしいところです。

もし、英語をアピールしていきたいのであれば尚のこと、それぞれの試験の対策を練って受験し、高スコアもしくは合格を狙って行ってほしいと思います。

英検以外の履歴書におすすめの英語関連資格

英検以外の履歴書におすすめの英語関連資格

前述しましたが、英語が得意で、これまで英検しか受けたことのない人は是非まずはTOEICからチャレンジしてみてください。TOEICで十分高い点数を取れるようになったら次はTOEFLの対策を始めてみてください。

TOEIC高得点取得者でもTOEFLの過去問などに触れてみれば面食らうこともあると思います。しかし、しっかり対策をして高得点をとれるようになれば、自分の英語力は必ず伸びていきますし、また履歴書を出す相手からもしっかり評価してもらえると思います。

TOEICは英検資格所持者にお勧めの英語試験

TOEICは先ほども触れましたが、日本企業によく浸透している英語試験です。TOEICはTest of English for International Communicationの略で、ビジネスの場でのコミュニケーション能力を測る試験になっています。

ですので、多少ビジネスに付随するボキャブラリーが必要にはなりますが、内容はごくごく一般的なものが出題されるので、英検以外の試験を始めて受けてみようという人にお勧めの試験です。日本企業に就職する際、英検の級ともう一歩進んでTOEICを持っているとより英語力をアピールすることが出来ると思います。

TOEFLと英検はスコア換算できる?

TOEFL100点と英検1級が大体同程度と巷では言われていますが、こちらもやはり英検とTOEFL試験の目的が違うため、そう簡単にTOEFL100点は英検1級と同レベルとは言い難い面があります。

英検は実用英語という若干曖昧ではあるけれども、広く英語力を測るための試験です。逆にTOEFLはTest of English as a Foreign Languageの略で、海外の大学や大学院に留学を希望する人が自身の英語力を証明するために受ける試験となっています。

そのため、リーディングやリスニングの内容はスピードと大意を把握することに重きが置かれており、内容もアメリカ人の高校生が読んできたようなアカデミックな内容で出題されます。当然、内容が理解できなければちんぷんかんぷんで終了してしまう危険性もあるくらい難易度の高い試験です。

ですので、TOEFL100点を取れる人は、英検1級を取ることのできるポテンシャルがある、逆も然りと思って頂ければと思います。要するに、ある一定程度以上の学力と英語力があり、きちんと勉強する意欲のある人が到達できるレベルであるというのが換算表の変わりの答えとなると思います。

英検の合格年月日の確かめ方

英検取得したことは覚えているけれど、履歴書に書くために合格年月日を忘れてしまった!という人は意外と多いのではないでしょうか。

その場合には、英検サービスセンターに問い合わせすることで確認をしてもらうことができます。ずいぶん前の合格記録を確認したい場合には、調査に時間がかかることもあるので、時間に余裕を持って早めに問い合わせをしておきましょう。

英検を履歴書でさらに輝かせるために他の英語試験も受けてみよう!

英検2級までは比較的多くの人が持っている資格ですので、英検2級じゃ売りにはならないから書かない!などとは思わずに、忘れずに記入してください。

当たり前のように英検2級が書かれた履歴書をたくさん見る相手側からすれば、みんな持ってるのにこの人は受けてないのだなーとマイナスとは行かないまでも違和感は残りそうなものです。

採用試験などで、同率で迷った際にはどちらを選ぶか悩むときにはこの違和感を感じない方を無難に選ぶことも考えられます。みんなが持っている資格は忘れずに書いておきましょう。

しかし、同じ英検2級取得者でも評価を少し上げる方法があります。それは他の語学の試験を受けてみることです。高スコアが取れればそれに越したことはないですし、逆にTOEIC600点から700点程度でも、語学の勉強に熱心に取り組んでいる人だというアピールをすることができます。

私たち日本人は、人と比べてどうかの思考がどうしてもありますので、みんなが持っているものは自分も必ず取得し、履歴書に記載するのがまず大事です。

しかし、たくさんの同じ英検の級合格者の中からさらに一歩リードするためには、他の英語資格も受験して、英語の勉強に対する意欲だけではなく、努力する姿勢もアピールすることができるようにしていきましょう。

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