【英検準一級リスニング対策とコツ】リスニングの勉強法を徹底解説
日本の中学、高校では読み書きに重点が置かれた授業が多い、実際にネイティブスピーカーと会話をする機会が少ないという環境の場合、英検準一級のリスニングが聞き取れない、リーディングパートでは良いスコアがとれるのに、リスニングパートではいまひとつスコアが伸びなやんでしまう、という方も少なくないかもしれません。
英検準一級リスニング対策として、実際に英検準一級のリスニングパートでどういった問題が出題されるのか、そしてリスニング力を高める勉強法とコツを見ていきましょう。
目次(クリックで飛べます)
英検準一級のリスニング試験概要と合格ライン
英検準一級のリスニングは一次試験の筆記パートの後に出題されます。 筆記パートは合計42問、回答時間90分に対し、リスニングパートは、3パートで構成され、合計29問、回答時間30分とそれなりの配点比率構成になります。
回答方法はマークシート型の4肢選択方式となり、合格ラインは約7割程度と言われています。 では具体的にリスニングパートではどのような問題が出題されるのか確認してみましょう。
英検準一級リスニングパート1の概要
リスニングパート1は、12問出題され、会話の内容一致選択になります。 2人以上の2,3往復の短い会話を聞き、その後会話に対する質問が流れるので、その答えにあった選択肢を選びます。会話文、質問文それぞれ1回のみ放送されます。
英検準一級リスニングパート2の概要
リスニングパート2は、約2分程度の説明文などのパッセージを聞き、その後、パッセージの内容に関する質問に対し、最適な選択肢を選びます。 合計6パッセージ、それぞれのパッセージに対し、2つの質問が出題され、各質問の回答時間は約10秒です。 パート2は、3つのリスニングパートの中では、日常的な事柄以外にも、時事的な事柄や学術的な内容も比較的多く出題されるのが特徴です。
英検準一級リスニングパート3の概要
リスニングパート3は、Real-Life 形式の放送内容に関する一致選択問題が5問出題されます。1問ごとにあらかじめ10秒間でSituationと質問文箇所を黙読し、その後放送が流れ、質問に対する最適な選択肢を10秒間で選びます。日常生活の中で起こりうるトピックがメインとなります。
英検準一級リスニング試験の勉強法とコツ
英検準一級リスニング試験の勉強法とコツを次にみていきましょう。 実際の過去問、参考書、問題集を解いてみる、その他日常的にリスニング力を高めるための勉強法やコツはどういったものがあるでしょうか?
リスニング力を高めるのに効果的な勉強法はシャドーイングとディクテーションがあります。それぞれどういった勉強法になるのか、そしてそのコツを詳しくみていきましょう。
シャドーイングで集中して聞く練習をする
シャドーイングとはもともと同時通訳の為の訓練方法として開発された方法になりますが、リスニング力を高めることに有効です。 流れる英文を2,3語遅らせ、そっくりそのまま音声を真似して発話をしていく訓練方法になります。
原稿無しでスムーズに言えるようになるまで何度も繰り返します。 例えば “There is an apple on the desk.”といった英文をネイティブスピーカーが発音する場合、「ゼア イズ アン アポー」と単語毎に区切って発音しません。
「ゼアリズ」、「アナアポー」とリンキングがあり、日本語にはない子音もあります。耳のみで聞こえてくる英語をそっくりそのまま真似をすることにより、今まで聞き取れなかった単語や英語独特の音声が聞きとれるようになり、音声の情報を瞬時に理解することができるようになります。
ディクテーションで聞けているか確認する
ディクテーションとは、聞こえてきた音声を“dictate”、すなわち書き取っていく訓練法になります。
方法は、 2,3分程度の原稿を準備し、まずは全体を聞き流します。その上で、一文毎に聞いては音声を止め、書き取る、次の一文を聞いてはを繰り返し、書き取りを完成していきます。最後に原稿と突き合わせ、どこが間違っていたか、どの単語が聞き取れなかったのか答え合わせをします。
書き取ることによって今まで見過ごしていた単語や聞き違いに気づき、正確なリスニング力アップに繋がります。流れてきた音声を正確に書き取ることができるということは、すなわち音声を完璧に聞き取りできているということになるのです。
慣れるまでは速度を2割落とす
シャドーイング、ディクテーション、いずれも慣れるまでは速度を2割落として初めてみましょう。ネイティブスピーカーの話す速度は人それぞれで、あまりに速度が速い音声のものから初めてしまうと、ほとんど聞き取れない、やる気のダウンにもつながりますので、まずは速度を2割落として実践してみましょう。
そうすることによってより拾える単語も多くなり、達成感にもつながります。
慣れてきたら速度を1.5倍にする
音声に慣れてきたら次は速度を1.5倍にして挑戦してみましょう。 1.5倍となると聞き取ることが難しいと最初は感じるかもしれませんが、繰り返していくうちにそのスピードに慣れていきます。
リスニング力とは音声を聞き取り瞬時に理解する能力です。 実際に英語の文章が正確に聞き取れてもその内容を瞬時に理解できなければ意味がありません。実際の速度より早いスピードに慣れ英文を理解できれば、通常のスピードに戻した際に、ゆっくりに感じその効果を実感、自信にも繋がるでしょう。
リスニングアプリを使って対策
リスニング力は急につくものではなく、日々の反復練習が重要です。 毎日10分でも良いので毎日こつこつと英語のシャワーを浴びましょう。 通学・通勤時間などのすきま時間に有効活用できるリスニングアプリを使用することもおすすめです。 今回リスニング対策に特におすすめのアプリを紹介します。
BBC Learning English
iphoneダウンロードURL: https://apps.apple.com/jp/app/bbc-learning-english/id1416610731
AndroidダウンロードURL: https://bbc-learning-english.en.uptodown.com/android
BBCが運営するアプリで、動画のプログラムを視聴した後、キーとなるセンテンスやイディオムを復習。内容に関しての理解度クイズもあります。
字幕やナレーションもついているので、最初は音声のみの理解、その後字幕やナレーションで内容も確認ができ便利です。取扱いジャンルも豊富で、1プログラムが数分程度で幅広い内容がカバーされており、また無料なので毎日気軽に楽しみながら活用できます。
英検準一級リスニング試験対策・解答のコツ
英検準一級となると、読まれる英文の速度も速くなり、一問毎の英文量も増えます。 いずれも出題は1回のみの放送となるので、必要な情報を聞き逃さないように集中して聞くことが重要です。
予め過去問を解いて、どういった問題形式で出題されるのか、慣れておきましょう。 また過去問を解く際に、どういった点に意識をして問題を解いていけばよいのかコツをみてみましょう。
リスニングアプリを使って対策
各問題を解くのに10秒間ありますので、問題用紙の選択肢の先読みをしましょう。 選択肢に出てくる単語や文章から、予め何の事柄がこれから出題されるのか、ある程度つかめますので、先手を打って読み進めましょう。
選択肢から質問の内容を想像する
選択肢からある程度質問の内容を想像しましょう。 例えば設問肢が“she is”で統一されているのであれば、これから登場する女性がどんな状態なのか質問で問われると想像できますし、「植物」「化粧品」「化学物質」と言った単語が並んでいれば、その単語に関連するパッセージが流れるんだなと想像できます。
具体的にイメージしながら聞く
英文が流れてからは、具体的にその場面、映像を頭に浮かべながらイメージして聞きましょう。 聞こえてくる英文を頭の中で和訳するのはNGです。 ネイティブスピーカーがその言語を習得した通りに、聞こえてくる英文をそのまま頭の中でイメージし 瞬時に理解するようにすれば、リスニング力は必ずアップします。
まとめ:英検準一級リスニング対策は聞き込みとイメージ化をする
英検準一級リスニング対策にはたくさんの英文の音声を聞き、瞬時に理解する能力が問われます。 少しでもわからない単語や表現が出てきても、そこで止まってしまわず、頭の中でイメージ化し大まかな大意を理解するようにしていきましょう。